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．
「テヒョン先輩！」
振り返るとそこに居たのはジミニオッパの親友であるテヒョン先輩だった。
私が名前を呼ぶと人懐っこい笑みで「久しぶりー」と手を振る彼はグクと同じくらいこの学校のアイドル的存在だ。
「あ、ジミニお弁当貰ってるずるい〜」
「僕だけの特権だからね」
ドヤ顔でお弁当を掲げるジミニオッパに頬を膨らませて不貞腐れるテヒョン先輩。
そんな仕草も愛くるしく思えてしまう先輩の手には売店の袋が下げられていた。
そういえばテヒョン先輩はご両親が共働きとか言ってたっけ…。
よくジミンオッパに連れられて家に遊びに来るので、かつての話を思い出した。
「もし良かったら今度先輩の分も作りますよ」
「え！ほんと！？
やー、ジミニ俺も特権もーらい。」
「えぇっ、A〜〜〜」
にひひ、と笑って喜ぶテヒョン先輩に、今度はジミニオッパが不貞腐れてしまった。
ほんとに萎んだような表情をするオッパはほんとに可愛くて、愛される理由もよく分かる気がする。
そんな2人を微笑ましく思っていると、ジミニオッパが何かを思い出したように「あっ」と声を上げる。
私とテヒョン先輩が首を傾げればオッパは時計を指差した。
「Aグギのとこ行かなくて平気？」
「あっ、大変待たせてるんだった！」
オッパの言葉で私はグクが中庭で待ってる事を思い出す。
時計は別れてから15分は経っていて、私は慌てながら2人に手を振って階段を駆け下りた。
＿＿＿.
「ごめんグク、お待た……」
急いで中庭へ走ったとき、私の視界に飛び込んで来たのは女の子と仲良く話すグクの姿だった。
私は咄嗟に物陰に隠れて2人の様子を伺う。
よくよく見れば女の子の方は私のクラスの美人と言われている子だった。
見ているだけで画になる2人は美男美女で私は居た堪れなくなる。
私みたいな平凡な女がグクの隣になるよりよっぽどお似合いで、胸がギュッと締め付けられた。
＿今日は1人で食べよう。
あとでグクに連絡を入れれば大丈夫。と言い聞かせて私は屋上へと足を向ける。
私にはあの2人の仲に割り込めるような勇気も、資格もなかった。
．
．
「ん、グクくんどうかした？」
「………いや、何でもないよ。」
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咲綺(プロフ) - 続きが見たいです！！ (2020年5月23日 22時) (
レス) id: a2e0669daa (このIDを非表示/違反報告)
Pちゃん（）(プロフ) - 続き書かないんですか？めちゃ気になります！ (2019年12月6日 18時) (レス) id: 00ec3437ee (このIDを非表示/違反報告)
ぐろす - けっこー経ちましたけど更新しないんですかー？楽しみにしてまーす！ (2019年12月6日 17時) (レス) id: 63cd4095fc (このIDを非表示/違反報告)
Pちゃん（）(プロフ) - 続き書かないんですか？ (2019年10月16日 0時) (レス) id: 00ec3437ee (このIDを非表示/違反報告)
カナタ(プロフ) - とても面白いです！！ヤンデレグクちゃんたまりません。シスコンジミちゃんにも守ってもらって、優男テヒョンにも守ってもらえて主人公ちゃんが羨ましいです(笑)更新楽しみにお待ちしてます！ (2019年8月15日 0時) (レス) id: 202f553fa0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：飛鳥 | 作成日時：2019年6月12日 23時
