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「もう、俺見てられないよ…ジミナに言う」
「や、やめてください！」
その場を動こうとするテヒョン先輩に私は慌てて先輩の裾を掴む。
「だったら…」とテヒョン先輩は私に言い聞かせるように真剣な眼差しで言葉を続けた。
「ジョングクくんから離れて。」
「…っ、」
「彼じゃ君を幸せにできない、Aちゃんが辛くなるばかりだよ…今までもこれからも。」
テヒョン先輩の言う事は当たり前のことだった。
私に嫌がらせをしてくる子達と同じセリフなのにこんなにも違う。
先輩は私のことを思って言ってくれていると、すぐに分かった。
ぽろぽろと涙が伝う、
寒いはずなのに顔が熱くなって頭が痛くなった。
「ごめんなさい、っ」
脳裏に彼女と楽しそうに笑うグクの顔が浮かぶ。
刻まれた目尻のシワはもう私には向けられていない、なんて随分前から分かっていたのに。
ふわりと身体が傾き、テヒョン先輩の腕が私を包む。
私の頭を撫でるのはもうグクじゃない、
その事実が苦しくてだけど酷く安心してしまった私はそのまま意識を手放した。
「これで…いいんだよね」
＊
次に目を覚ますと私は自分の部屋にいた。
頭が追いつかなくて、微睡みの中ゆっくりと瞬きをしながら状況を解いていると視界の隅にオッパの顔が見えた。
「あ、起きた？」
「オッパ…わたし、」
「学校で熱出して倒れたのをテヒョナが家まで運んでくれたんだよ」
オッパの言葉に私は今までのことを思い出して、表情を歪める。
テヒョン先輩に迷惑を掛けた事はもちろん、時計を見る限り私は長い間寝ていたのだろう。
もう外が明るくなっているのに私の隣につきっきりで看病してくれたオッパにも沢山迷惑をかけた。
もうすっかりと良くなったのか軽い体を起こせばオッパに「あ、ダメ！」と怒られた。
「病み上がりなんだから安静にしないとダメ」
「え、でも全然元気…」
「だーめ、今日Aは学校をお休みします。」
オッパからの命令だからね！と言われて私はなくなく布団へと戻る。
その様子を見ていい子と言ったオッパは私の頭を撫でて部屋を出て行った。
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咲綺(プロフ) - 続きが見たいです！！ (2020年5月23日 22時) (
レス) id: a2e0669daa (このIDを非表示/違反報告)
Pちゃん（）(プロフ) - 続き書かないんですか？めちゃ気になります！ (2019年12月6日 18時) (レス) id: 00ec3437ee (このIDを非表示/違反報告)
ぐろす - けっこー経ちましたけど更新しないんですかー？楽しみにしてまーす！ (2019年12月6日 17時) (レス) id: 63cd4095fc (このIDを非表示/違反報告)
Pちゃん（）(プロフ) - 続き書かないんですか？ (2019年10月16日 0時) (レス) id: 00ec3437ee (このIDを非表示/違反報告)
カナタ(プロフ) - とても面白いです！！ヤンデレグクちゃんたまりません。シスコンジミちゃんにも守ってもらって、優男テヒョンにも守ってもらえて主人公ちゃんが羨ましいです(笑)更新楽しみにお待ちしてます！ (2019年8月15日 0時) (レス) id: 202f553fa0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：飛鳥 | 作成日時：2019年6月12日 23時
