【軍パロ】魅入られた瞳は2【d!】 (ページ34)

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見回りの前にページ34

翌朝、いつものように目を覚まし、日課であるランニングの支度を整える。
ピロンとスマホの通知音。

『今日はシャオロンとコネシマが見回りだ。伝えてあるから10時に正面玄関へ』

グルッペンからだ。
どうやら昨日のことを覚えていたようだ。

｢コネシマさんかぁ…｣

シャオロンは食堂で会うと、とても気さくに話しかけてくれる。しかし、コネシマは警戒しているの興味が無いのか、会っても挨拶のみ。それ以外何も無い。二人きりになると非常に居づらいのだ。
あの時、初めて黄緑色のパーカーを着て行った時に褒めてくれたのは他の人たちがいて、ちょうど会話が盛り上がっていたからだろうか。
返事をしスマホを置き、少し重たくなった足をドアへと向ける。
とりあえず日課だけはやらなくては。

｢そろそろ体力もついてきたし、ランニングからメニュー変えようか｣

正面玄関で待っていたロボロの元に行くと、そう告げられる。
どうやら、ランニングは単純に体力を付けるためだけが目的のようで、そこそこ走れるようになったらお終いにする予定だったらしい。
それと建物外部の案内も兼ねていたとかなんとか。
そしてトレーニング内容は、主に筋トレという。
ロボロに腕立て、スクワットなどやり方から、正しい姿勢その他諸々を懇切丁寧にそしていやに熱く説明を受けたが、全然頭に入ってこなかった。
この人なんでトレーニングになると熱いの。
とりあえず、自分の部屋でも短い時間でできるものをいくつか教えてもらった。ついでに、それらを纏めたプリントももらった。

｢本当はもうちょっと違うのやろうと思ってたんやけど、俺が明日から忙しくなりそうでなぁ。これならAさんだけでも出来るやろうから、1日15分もあればOKやで｣

そう言って、今日のメニューは終了した。
ロボロにも色々仕事があるのだ、当たり前だろうな。そう思いながら、部屋に戻った。