社畜、通ります。

社畜が三人 ページ3

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マキマさんに連れてこられたのはいたって普通の部屋



どうやらそこには先客が居たようで




「じゃあAちゃんは早川君の隣に立ってくれるかな」



『あ、はい』



「二人とも、ちょっと待っててくれるかな」



「はい」



『分かりました』




ごめんね、と一言置いて部屋を出て行ったマキマさん



え、ちょっと待ってください私岡崎とコベニちゃん以外の同僚と殆ど喋ったこと無いんですけど



なにこれなにこれ知らない人との無言の時間ってこんなにもキツいものだったっけ



時計を見るとまだマキマさんが出て行って一分しか経っていない



あ、そうだ、私から話しかければいいんだ！！



結城を振り絞って声を掛けてみることにした




『あの…』



「…」



『聞こえてますか？』



「……」



『こりゃ駄目ですね』




なんなんだこの人



なんなんだ



もしかして耳でも腐っておらっしゃるのか



いやでもさっきマキマさんに返事してたよねこの人



もしかして私の存在を否定されている…？



なんて悶々と考えていると救世主が帰ってきた



そう、我らがマキマさんである



…何故か少年を連れて来たが新人なのだろうか




「ごめんね、遅くなっちゃって」



「いえ」



『大丈夫です』




さて、デンジ君。とマキマさんが呟く



何も伝えられていない私の頭は"？"で埋まっている




「彼の名前は早川アキ、デンジ君より三年先輩で彼女は玄田A、この子は君より一年先輩」




紹介されたのでデンジ君とやらに軽く会釈をする



物凄く見られている気がするがそれは無視しておこう




「今日は早川君達について行きな」



『え…っと達ってことは私も同行しなきゃいけないんですか』



「そうだよ、だからAちゃんもここに呼んだんだよ」




私はガクッと膝から崩れ落ちた



うっそだろなんでこんなまともに喋ったことない人達に同行しなきゃいけないんだ



それならまだ書類整理してる方が断然良いんだけど！？！？



と、内心大暴れしていると急に右腕が引っ張られる感じがした



誰だと思って見てみると早川さんだった



眉間に皺、寄ってますよ。




「ほらアンタも見回りいくぞ」



『はい…………』




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三話にしてやっと本編突入ですね！



早速玄田ちゃんのキャラブレしてますね穀してください



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