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本当の気持ち ページ6

エ「・・・本当はわかってるんだ。」

エマがポツリとつぶやく。その触れたら壊れてしまいそうな声を聞いて、さすがの万次郎と圭介も黙った。

エ「ママの気持ち・・・。ママはウチのことが嫌いだから・・・だから捨てたってわかってるんだ・・・。」
「・・・」

顔も覚えてねー父親のことを考える。母さんは父さんのことを話したがらねーしその時点でなんとなく察しがつく。
でも、エマの方がよっぽど辛ぇんだろうな。だって母親のこと覚えちまってるし。

エ「・・・でも、言ったんだよ?用事が終わったら迎えに行くって・・・言ったんだ・・・。」

大粒の涙をポロポロと流すエマ。

呪いにかけられたお姫様、みてぇだな・・・。

ねぇ。誰がその呪いを解いてくれるの?

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

はい、こちらスパイ・京。
ただいま佐野道場に侵入中。

昨日、私たちはエマに何も言えなかった。見ることだけしかできなかった。

モヤモヤする。これは姉としての気持ちなのかそれとも別ものなのかはわかんねぇけど・・・

ほっとけない

(エマがお姫様だとしたら、私は魔女かなーー。)

あの子の王子様はいったい誰なんだろ?
万次郎と真一郎はねぇな。身内だし。

道場を見ると、エマは一人で型をとっていた。

エ「ヤッ!」
「お、すっげぇじゃん。」
エ「・・・京ネェ。」

え、ヤバ。名前呼びだけでなく「ネェ」も付けてくれるなんて・・・!破壊力ヤバすぎんか?鼻血出そう。

ニヤけそうになるのを必死で抑えて、にこやかな笑顔を見せる。

「それ、昨日の門下生がやってたやつだろ?見ただけで覚えれるなんて、お前才能あるよ。」
エ「ほんと?」
「姉ちゃんは嘘なんてつかねぇよ。まぁ無駄な動きもあるっちゃぁあるけど。」

そう言うとちょっとだけショボンとするエマ。ヤベ、言わねぇほうが良かったか?でも嘘はつけねぇんだよなぁ。
ていうかショボンとしてるのも可愛いとか罪すぎんだろ・・・!

「・・・腕を引いて。」
エ「え?」
「パンチ繰り出すときは肘を体に擦らせるみたいに。」
エ「う、うん・・・。」

戸惑いながらも言われた通りに動く。

エマの奴、きっと仲間入りしてぇんだろーな。
あのなぁエマ。お前はな、お前が思ってるほど独りじゃねぇんだぞ。
ほら、万次郎がさっきからずっと様子を伺ってる。

エ「エイ!」
万「全然なってねぇな。」

天上天下唯我独尊的思考は相変わらずだけどな。

マイキー→←場地圭介



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作者 - コメントありがとうございます。更新、頑張ります。 (2022年7月20日 0時) (レス) @page44 id: db786199f7 (このIDを非表示/違反報告)
この作品にハマったものですZE☆ - マジで!マジで!マジ(( 面白かったです!更新待ってまーす♡ (2022年7月19日 17時) (レス) @page43 id: 2d1d3bdc6c (このIDを非表示/違反報告)

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作成日時:2022年7月13日 20時

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