【TWST】クソみたいな世界で君と。 ページ6
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『クソみたいな世界で君と。』
ごぽっ…＿＿＿＿
故郷の海はいつもそんな音がする。
色んな魚や、相棒が動き回って発せられる水音。
僕はその音があるのに慣れてしまって、今の状況を把握できるまでに少し時間がかかってしまった。
「それでは本日の目玉商品！サンゴの海で育ったウツボの人魚でございます！！」
＿＿あぁ、またか。
被せられた布が下ろされて、水槽に光が入ってくるのを感じると、既視感を感じた。
希少な人魚は魔法薬を飲んで人間にならないとあまり浅瀬には出ない。出ては、人間にこうやって競りにかけられてしまうから。
最初は、フロイドの前の相棒と競りにかけられた。
僕らを買った主人は相棒が死ぬと興味が薄れて、僕を海で放り投げた。
あの人間の気まぐれには助かった。
二回目はフロイドと人間のかけた網に引っかかって、連れていかれそうになった。
その時は両親と共に居たから、両親の魔法で難を逃れることが出来た。
三回目は、陸上で街に買い物に出ている時に攻撃された。
アズールとフロイドの三人でいたから、身体が痺れる程度の魔法や魔法薬だけで済んだ。
捕まえようとした男達は、瀕死まで追い込んでトラウマを埋め込んだ。
アズールは珍しく怒っていたから、僕らよりも過激でした。
これが初めてではないと答えると、アズールは僕達に防衛呪文が埋め込まれた物をいくつか渡してきた。
僕らが居なくなってはラウンジが回らなくなる、だなんて言って。
四回目は、これだ。
特に誰からも魔法をかけられた記憶も、魔法薬かけられた記憶もない。
ここに来る前の記憶が曖昧だ。
キノコを取りに山に登って、部屋に戻ればフロイドにくっせぇと言われて風呂に押し込まれて。
そのあとはいつものように課題をやって、キノコを愛でて、テラリウムの道具を注文して…。
正直、アズールやフロイドが僕をみつけだせるか不安だ。
水槽の硝子越しに見える、客や司会は皆、最低でも顔の半分が隠れる仮面をつけている。
彼らもこういったことには慣れているようで、足がつかないように気を配っている。
恐らく、偽名でも使ってオークションを利用している。
いくら地位の高い者がいても、その者の名前が名簿に乗っていなければ、流石のアズールでも手こずる筈だ。
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はみ゜(プロフ) - みゅーじっくさん» お好きにどうぞ〜!!使用する事をコメントに残していただければ、許可云々を求めなくても大丈夫ですよ！ありがとうございます！！ (2020年11月12日 22時) (
レス) id: edbe22807d (このIDを非表示/違反報告)
みゅーじっく - こんにちは！ユニーク魔法の「あやつり人形」を私が今書いている小説内で使用してもよろしいでしょうか？ (2020年11月12日 19時) (レス) id: 4369581b15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はみ゜ | 作成日時：2020年9月15日 8時
