わたしはテレビを見ない。 (ページ7)

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○ . ほんとは９人なんだページ7

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タクシーの中でSnow Manについて調べた。

あの場にいたのは８人だったけど、
ほんとは９人なんだ。

調べれば調べるほど人気のあるグループだという情報がわんさか出てくる。

今日いなかった子、未成年なんだ。

だからいなかったんだ。へぇ…しっかりしてるなぁ

その辺は徹底してるのに、
ナンパはガバガバなんだ……

なんて思うとちょっとクスッとする。

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目的地付近に着き、精算を終えて外へ。

チラッと見えてる高いマンション。
たぶんあれだな。

すぐ近くのコンビニに入って、
どうせ泊まるんだろうなと思いながら
スキンケア用品や下着類を買う。
いや、泊まらないにしてもこの辺は持っておきたい。

ついでに水も、と手を伸ばすと

「ウォーターサーバーあるから買わなくていいよ」

横から声がした。

蓮だ。

『そうなんだね、さすがアイドル』
目「アイドルじゃなくても設置してる家あるでしょ」
『確かに』
目「はら、お会計済ませて帰ろ？」

しれっと蓮がお会計をする。

『なんかごめん……ありがと』

目「ん」

ちょっと距離をあけながら、
マンションへ向かう。

エントランスに入ってエレベーターを待っている間
会話に詰まったのでSnow Manの話を振ってみた。

『Snow Manって９人なんだね』
目「そう。最年少のラウールってヤツがいる」
『知らなかった』
目「俺もラウールも康二も、入ったばっかなんだよね」
『えっ？そうなんだ。じゃあふっかやひーくんは昔からSnow Manだったの？』
目「そうだよ。俺は宇宙Sixっていうグループも兼任してる」
『兼任…そういうことも出来るんだね』
目「珍しい例ではあると思うよ」

そうこう言ってるうちに蓮の部屋に着いた。

……汚い。

『片付け苦手？』
目「めっちゃ苦手」
『よくこれで女の子家にあげようと思ったね』

座るところ、寝るところの確保は出来てるけど
その周りがごちゃごちゃ。
THE・男子って感じだ。

とりあえず座れるスペースに腰をかけると
蓮が対面のベッドに座ってじっとわたしを見つめる。

『…何』

目「観察」

恥ずかしいからやめてくれと思って顔を手で隠すと、

「なんで隠すの？」と言いながら隣に座ってきた。