わたしはテレビを見ない。 (ページ48)

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○ . 彼らのことを近くで見ている一人ページ48

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「気まずさの原因って、全てここに繋がってくるような気ィしません？」

生配信を見ながら土屋ちゃんが言う。

1人で見るのが何か嫌で、土屋ちゃんを誘って
わたしの家で見る。

『土屋ちゃん的にはどう思う？』
土「何がです？」
『前気にしてないって言ってたけどさ、その、

時系列のこととか。

ほんとはちょっと気にしてるよね…？』

カラン、とグラスに入った氷の解ける音が響く。
中に入っているサイダーの炭酸は切れ始めてて
ただの甘い水になりかけている。

土「本当はストの方が先にデビュー決まってたみたいなんですよね。
辻褄合わない事が多くて、紐解いてくとそういう話が飛び交ってて」

土「そりゃスト担のわたしからしたら
なんでデビュー遅らせてSnow Manと同時デビューさせるんだよ！って思いましたよ、最初は」

土「ブログは病み文章になるし、見てるこっちが嫌になる時期とかありましたよ」

……やっぱ気にしてたよね。

わたしはスノ担と呼ぶには程遠いくらい無知。
でも、ファンと一緒で、
《彼らのことを近くで見ている一人》ではある。
距離近過ぎるけど。

土「でも、途中から考え変わったんですよね。
どんな形であれ SixTONESのデビューを素直に喜ぶことが、わたし達ファンのするべきことじゃないかって。
過ぎてしまったことは仕方ないし、もう戻らないんで。
6人と一緒に明るい未来を作っていくことの方が大切だなって」

土屋ちゃんは大人だなぁ。
年下なのに、そう思わせないくらいの大人っぽさ。

こういう考えの人はどのくらいいるんだろう。

土「Aさんだって、Snow Man 守りたいですよね？
わたしも同じようにSixTONESを守りたいんです。
だからわたし、Snow Manのこと恨んだりしませんよ。
誰かが守りたいもの、自分の都合と感情でそんな簡単に壊せる立場じゃないんで(笑)」

この言葉にだいぶ救われた。
録音してふっか達に聞かせてあげたいくらい。

そして気付かされたんだ、
守りたいって気持ち。
6人が3人を守るように、
3人が6人を守るように…

わたしもみんなを、

9人を守りたい。

『今まで突っかかってたモノ、うまいこと噛み砕けそうだわ』
土「ふふふ、たまにはいいこと言えるんですよ、わたし…ってかぜんっぜん生配信に集中してなかった！
きょもちゃんを愛でないと！！はー今日も美しい！」

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モヤのかかった気持ちを、
1月22日までに振り払わなきゃ。