わたしはテレビを見ない。 (ページ46)

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○ . 友達ってよりも家族に近い形ページ46

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ひーくんが車で家まで送ってくれた。

岩「ほんとにふっかと同じとこに住んでんだな」
『驚きだよね』

エントランスの前で降ろしてもらって、
バイバイしようと手を振ろうとした時

「なになに？デートの帰り？」

……ふっかだ。

コンビニの袋をぶらさげたふっかがいた。

岩「そ、お嬢とデート」
『そんなんじゃないってば』
深「嫉妬するわ～」
『棒読みじゃん』
深「感情込めてるわ！今だけ俳優レベルだわ！」

岩「やっぱお前ら、お似合いだよな」

は？とひーくんの方を見るとニッコニコで
わたし達の方を眺めている。

『ふっかとお似合いなんて嫌』
深「マジレスやめて」

岩「そういうとこ、テンポ良くていいね(笑)」

ひーくんの笑顔、
相変わらずギャップ萌えってやつだ……

でも言ってることは可愛くない。

気がつけばふっかとはこういう仲になった。
ボケとツッコミ、そんな感じ。
蓮とはこういうのないからなぁ。
蓮に対してはどこかで気を遣っている。
傷付けないように。

対してふっかには一切気を遣っていない。
友達ってよりも家族に近い形で接していて、
すっぴんだろうと部屋着だろうと気にしない。
…女としてどうなのって感じだけどね。

深「んで姫飯食った？」
『ひーくんとスイーツ食べてきたからご飯ものは全然』
深「んじゃ一緒に食う？」
『そーしよっかな』
深「照は？」
岩「俺はいいよ、2人の邪魔になるから」
『邪魔じゃないってば』

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岩「ふっか、ライバルは少なくないぞ」

そう言ってひーくんは帰って行った。