わたしはテレビを見ない。 (ページ41)

今日:21 hit、昨日:4 hit、合計:904,959 hit

○ . みんなの顔を1人ずつ見ながらページ41

.

8.8

ここから始まった。

.

.

前日の面会でメンバーが全員来た。

岩「お嬢、明日俺達のデビュー発表がある」

治りかけてきた足の傷が少しだけ疼く。

ジャニーズJr.から、デビュー組になるまで
長かったと彼らは感じているのかな？

ファン達は何年、長い人で何十年、彼らの成長を見守ってきた。
まだかまだかと待って待ち焦がれて
諦めかけた人もいたと思う。

ここまでの道のりは決して楽なものでは無くて。

『おめでとう』

みんなの顔を1人ずつ見ながら、わたしは言った。

深「俺ら姫に出会えてなかったらどーなってたんだろな」
岩「さぁ？ますますむさっ苦しくなってたかもな」
ラ「お姉ちゃんが出来た気分！」
『ラウールくんあんまり関わってないでしょ(笑)』
ラ「いや、手料理食べたじゃん！」
向「手料理？！」
『だてさんに習ったものそのまま出しただけじゃん』
目「待って、俺聞いてない」
宮「また開催しようね」

なんて話してると、さっくんとあべちゃんが
花束をプレゼントしてくれた。

『ちょっと、何これ？！』
佐「日頃のお礼でやんす！」
阿「快気祝いまで取っておこうかと思ったけど、ね」

お礼されることなんてしてたかな？
強いて言うならふっか、お前は家政婦代を払え。

渡「でさぁ、俺推しになってくれた？」
『なるためにしょっぴーのいいとこ取りされてる動画毎日見てるよ』
目「それどういうことですかしょうたくん」
渡「姫の推しが俺って話」
目「それも聞いてない…A、あとで話そ」
『蓮、目怖いよ』
深「妬いてらぁ～！！」
目「ふっかさんうるさいすよ」

.

.

.

「華が欲しいからついてきてよ」

声を掛けられたあの日から今日までの
たった数ヶ月しか、わたしは知らない。