失声症の妹。

失声症の妹 ページ14

会場も賑やかになり

食べたり飲んだりする人や談笑する人、シャンデリアの下で社交ダンスする人等様々だ



私はというと




ヴ｢シャンパンお願い出来ますか？｣



飲んでる。そんなたくさんは飲んでないから大丈夫だよ？！兄に似て強い方らしい。




近くにあった席に座りヴィヨンは後ろに立った



貴〈座ったら？〉


ヴ〈大丈夫でございます〉




なんて話していたら違う人が私の隣に座った








｢4年ぶり…だね｣







一気に悪寒が走る。上手く息ができない。




何で、此処に。



だって、約束したはず。くだらない約束だけれど私にとっては絶対に破れない約束。




｢何でって顔してるね？…教えてあげるよ特別にね？｣



耳に残る声。上から下迄舐められたようなねっとりした感じの








｢やっぱり、君だけのじゃ我慢できなくなった｣




貴〈？！〉



耳元で囁かれて勢い良く隣を振り返る


やはりそこには


4年前私の声を奪った人物



ヴィヨンは戦闘態勢に入っているが私が止めている









｢僕の事忘れちゃった？なわけないか！…君の声を奪ったんだしね。
まぁ、さっき言った通りだから。｣







その声と同時に会場が真っ暗になった





会場内がざわめく





そして、パッと明かりが点いた時には会場内に探偵社社員しかいなかった

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