27話《true feelings》 ページ27
_No side_
Aはまた万次郎の部屋で目覚めた。それも、また万次郎に抱き着かれながら。Aはひとつ溜息をつき、またそこから出た。
が、今度はベッドから離れたところで、万次郎に腕を掴まれた。
万次郎「逃がさないって言ったじゃん」
再びベッドに戻され、また抱き枕状態。そして…
A「ヒャッ…」
Aの弱点である首に口付けをした。
万次郎「可愛いね♡Aにぃ♡」
万次郎はイイ笑顔でAを見ている。
A「ッホントに離れろ万次郎」ギロッ
Aは万次郎の顔をつかみ自分の顔から離す。
万次郎「ちぇ〜、Aにぃ折角可愛いのに〜」
A「男に可愛いって言って喜ぶ奴いんのかよ」
万次郎「可愛い〜♡」
万次郎は起き上がりAに抱き着くと、頭を撫でた。暫く撫でられていると万次郎は「用事思い出した!」と言って部屋から出ていった。
静かになった部屋に一人ベッドから起き上がるA。
Aはベッドの上に座り、自身の首元を触る。黒川イザナによって締められた首には、くっきりと跡が着いていた。
__
_A side_
特に意味無く、首元に手がいった。鏡はないから見えないが、手形が残っていると思う。
万次郎は言った。
『俺は変わらなくていい』と。
変わらなくていい_か。
イザナに作られた『ボク』には、万次郎の記憶も、真一郎の記憶も無い。そして、真一郎は愛を持って初めて『オレ』を作ってくれた。
だから、イザナには作られたくなかった。でも、何故か俺はイザナの方へ行った。壊れかけていたオレの精神を、誰かに支えて欲しかった__。
でも、今は違う。俺は、誰にも作られたくない。でも、それは意味が無い。俺が生きる意味なんて…作られてない俺なんて、生きる意味が無い。
万次郎は………俺の生きる意味を否定した。それがいいのか悪いのか、俺には分からない。
でも、
今度は万次郎でも誰でもなく、
『俺』に従って生きてみようかな
不意に心が暖かくなった気がした。…気の所為だろうけど
28話《See you guys again》→←26話《He who changed》
72人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
シガラキ(プロフ) - ひー(比古)さん» 反応が嬉しすぎます!ありがとうございます!リクエストあればまたお願いします! (2021年10月29日 7時) (レス) id: d2d08f032a (このIDを非表示/違反報告)
ひー(比古)(プロフ) - リクエスト応えて頂きありがとうございます🥺❤️めっちゃ嬉しいです!ニヤニヤしながら読みました!イザナにプレゼント🎁買っていたけど何買ったのかな😊 (2021年10月29日 6時) (レス) @page22 id: f1c378431b (このIDを非表示/違反報告)
シガラキ(プロフ) - ひー(比古)さん» 了解致しました!リクエスト本当にありがとうございます!必ずそうさせて頂きますので、少々お待ちください。 (2021年10月27日 7時) (レス) id: d2d08f032a (このIDを非表示/違反報告)
ひー(比古)(プロフ) - えっ!!ほんとですか??いいんですか??🤤リクエストはバジさんとか春千夜とか灰谷兄弟とかもし絡みがあったらみたいなぁーって思ってます! (2021年10月27日 1時) (レス) id: f1c378431b (このIDを非表示/違反報告)
シガラキ(プロフ) - ひー(比古)さん» 返信遅くなってしまい申し訳ありません。ありがとうございます、そのように言って頂けると本当に嬉しい限りです。何か話のリクエストございましたらお願い致します。必ずお受け致します。 (2021年10月25日 21時) (レス) id: d2d08f032a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:匿名F | 作成日時:2021年10月17日 10時