2話《Nii》 ページ2
＿No side＿
まだ少し暗い朝、Aは急に目を開けて目覚めた。ベッドから起き上がり、クローゼットに手を伸ばす。
着替えたのは、黒のパーカーにデニム柄のズボンという至ってシンプルな服。
銀色の指輪と黒のチョーカーをつける。鏡台の前に行き、髪を結ぶ。
Aは佐野家にいる。家がない訳では無いが、真一郎が何年も昔にAを連れてきた。そして、マイキーとエマにAが兄であると説明したのだ。
Aはリビングに降りていき、朝食を作る。自分は適当に外で済ましてしまうため、何も食べないが、この家の人間全員に朝食を作る。
一般的な朝食を作り、机に置いていく。あとはそれぞれの好物を適当に皿に盛り付ければ、終わり。
時刻は六時半になろうとしていた。
Aは外に出るため、玄関に行こうとすると、廊下で妹のエマに会った。
エマ「お兄ちゃん！相変わらず早起きだね！どこか行くの？」
A「ああ、少しな…」
エマ「？…あ！お兄ちゃん！ご飯食べた？！食べないとダメだよ！」
エマに会うと、必ずと言っていい程言われる『ご飯を食べろ』という言葉。
真一郎にも言われ続けていたが、Aはそれを聞かず何も食べない日など日常茶飯事だった。
A「これから食べに行くよ…外に」
エマ「外ぉ？！ダメだよ！絶対お兄ちゃん食べないもん！ちょっと来て！！」
声を荒らげるエマに腕を思い切り引かれまたリビングに戻される。
エマ「私が作るから待ってて！」
と言ってAの分の料理を作り始めてしまった。
エマ「あ！お兄ちゃん！マイキー呼んできて！」
寝坊したらまずいから、と付け加え、急かすように言う。Aは「わかった」といい、マイキーの部屋に言った。
＿＿
マイキーの部屋＿。
A「(……真一郎の匂いがする…)…万次郎、朝だ。起きろ」ﾕｻﾕｻ
Aはマイキーを優しく揺らす。マイキーの寝起きが悪いことを知っているからこそ、できるだけ優しく起こそうとしていた。
マイキー「…んぅ…にぃ…？」
ｽﾞｲｯとマイキーはAを引っ張って抱き寄せた。
A「？！万次郎…ｯ！離せ、起きろ」
すぐに離れようとするが、がっちりと捕まっているため逃げられない。
マイキー「にぃの匂い…」
そう言って首元に顔を埋めるマイキー。
A「万次郎！はぁ……。マイキー」
マイキー「？！…あ、にぃ。おはよ〜」
マイキーはAに渾名で呼ばれると起きる。それは、Aが怒る直前の声だからだ。
3話《Obedience》→←1話《Configuration》
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シガラキ(プロフ) - ひー(比古)さん» 反応が嬉しすぎます！ありがとうございます！リクエストあればまたお願いします！ (2021年10月29日 7時) (
レス) id: d2d08f032a (このIDを非表示/違反報告)
ひー(比古)(プロフ) - リクエスト応えて頂きありがとうございます🥺❤️めっちゃ嬉しいです！ニヤニヤしながら読みました！イザナにプレゼント🎁買っていたけど何買ったのかな😊 (2021年10月29日 6時) (レス) @page22 id: f1c378431b (このIDを非表示/違反報告)
シガラキ(プロフ) - ひー(比古)さん» 了解致しました！リクエスト本当にありがとうございます！必ずそうさせて頂きますので、少々お待ちください。 (2021年10月27日 7時) (レス) id: d2d08f032a (このIDを非表示/違反報告)
ひー(比古)(プロフ) - えっ！！ほんとですか？？いいんですか？？🤤リクエストはバジさんとか春千夜とか灰谷兄弟とかもし絡みがあったらみたいなぁーって思ってます！ (2021年10月27日 1時) (レス) id: f1c378431b (このIDを非表示/違反報告)
シガラキ(プロフ) - ひー(比古)さん» 返信遅くなってしまい申し訳ありません。ありがとうございます、そのように言って頂けると本当に嬉しい限りです。何か話のリクエストございましたらお願い致します。必ずお受け致します。 (2021年10月25日 21時) (レス) id: d2d08f032a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：匿名F | 作成日時：2021年10月17日 10時
