【銀魂】吉原から出た遊女は距離感がわからない〜弐〜

54△▽時にはいいことをしよう ページ7

沖田side


いつものAと見廻り


いつもの俺だったらすぐにサボっちまうがAとの見廻りはきちんとやる




それは本心でいっちまえばちゃんとやってる所を見て欲しかったり、褒めて欲しかったり…




そんなこと腹が裂けても言えねェけど




見廻りって言ったって本当にまわるだけで特に困ったことは起きたことがない




でも、今日だけは違ったんでィ



空は重たく分厚い雲が覆っていて今にも雨が降りそうだ



ちょっとでも早く帰りたいって時に限って困ってる奴らが現れる



重たい荷物を持ったばぁさん。道がわからない若い人

子連れて大きな荷物を持った親。目が見えてない人が一人で歩いていたりと困ってる奴らが沢山いたんでィ


普段の俺だったらテキトーにやっちまうが今日は違う。


俺の好きな人Aがいるからだ


「総悟、大丈夫？今日は沢山困った人がいたね〜私も全然手伝ったのに…」



そういうA


俺がAにいいとこを見せたいがために今までの事を全部おれが引き受けていた



沖「いいんでィ。俺にやらせてくだせェ」



「そう？ありがとうね！」



ﾅﾃﾞﾅﾃ


沖「やめてくだせェ」


「ふふ」



Aが俺の頭を撫でる。子供扱いされてる気がして嫌な気もするが内心嬉しさもある。



さっきとはまた別の重たい荷物を持ったばぁさんの荷物を持ちばぁさんの家まで運んでいる途中


ﾎﾟﾀ…ﾎﾟﾀ…



沖「ちっ、雨が降ってきやがった」


おば「あら、雨。もう、ここまででいいわ。貴方達も帰りなさい。」



「いえいえ！お家までお届けしますよ！大丈夫です！こんな雨！！」


そういう荷物を持ったA



そんなことを言っておきながら雨は強くなるばかり



沖「大丈夫でさァこれが仕事ってもんでィ」


おば「あら、優しいのね」



急いで荷物を届け終える


沖「よし、A。急いで帰りやすぜ」



「はぁーい！」



そう言って俺たちは雨の中走り出した

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