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真井side
あー、ヤバい。顔が熱い。
しずまれ、しずまれ心臓。
「はい、席座れー。忘れ物チェックするぞ」
すると、数学担当の宮さんが教室に入ってきた。
宮崎先生だから、宮さんって皆に呼ばれてる。
なんともひねりのないあだ名。
この宮さんは、毎回忘れ物チェックをする。
忘れた人はデコピンが待ってるんだ。それもかなり痛い。
俺がこの前教科書忘れたとき、デコピンされたんだけど、本気で痛かった。
あいつ、女子にも男子にも手加減しねえし。
男子の俺でさえ、後でトイレの鏡でデコを見たら、赤くなってた。
ま、それほど痛いってわけ。
…西川のおかげで助かった…。
ありがとうという目で西川を見ると、ちょうど宮さんに忘れ物チェックされているところだった。
…大丈夫だよな。二冊あるって言ってたし…
「こら西川、教科書忘れたのか？デコピン！」
「いった〜…」
え。
教科書、ない…の？
でも、さっき２冊あるって…。
もしかして、…ウソ？
俺が困ってから？あんなウソを…？
「―――――っっ」
なんだよ、それ。
数学の授業が終わったあと、西川の教科書を持って、席の前に行った。
「西川、これ…ありがと」
「あっ、どーも〜」
笑顔で教科書を受け取る西川に、罪悪感がよぎる。
「なあ、ごめん」
「え？何が？」
「教科書、本当は一冊しかなかったんだろ？」
「えっ!!?」
なんでバレたの!?みたいな顔してる。
いや、まあバレるから。うん。
「ごめん。俺のせいで…おでこ痛かったよな？マジでごめん」
「そんなに謝んないでよ。私が悪いことしたみたいじゃない〜。それに、２冊あると思ったのに１冊しかなかったの！だからこれは自分のせいだから真井は気にしないで」
「…ホントに、ごめんな。助かったから、すごく。ありがとう」
「それは良かった良かった！それじゃ私、お手洗い言ってくるから」
ニコッと笑って、西川は席を外した。
あんなに優しいやつ、いるか…？
…また、顔が熱くなってきた。
心臓の音もドクン、ドクンなんてものじゃなくて、バックン、バックンってなってる。
――――――こんな優しいことされて、好きならないわけがない。
ラッキーアイテム
革ベルト
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パンダ - やばい( *´艸｀) (2015年6月6日 14時) (
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優日(プロフ) - 柚嘉さん» 奏ですか！また機会があるときに書いてみようと思ってます♪そろそろパート３にも行っちゃったりしようかと… (2012年8月30日 14時) (レス) id: 962bd49e52 (このIDを非表示/違反報告)
優日(プロフ) - 青空さん» そうですか？？きっと賢人喜んでますよ(笑)コメありがとう！ (2012年8月30日 9時) (レス) id: 962bd49e52 (このIDを非表示/違反報告)
優日(プロフ) - 天ぷらさん» 優日というと…主人公のことですよね？ありがとうございます！ (2012年8月30日 9時) (レス) id: 962bd49e52 (このIDを非表示/違反報告)
優日(プロフ) - のり巻きさん» コメありがとです♪ファイト一発!! (2012年8月30日 9時) (レス) id: 962bd49e52 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：優日 | 作成日時：2012年7月11日 21時
