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「話題変えるけどさ、楽しみだねっ遠足。あ〜奏と二人で行きたいなぁ…」
「あはは。奏先輩は2年生だもんね。でもまたデートで行けばいいじゃん!」
「う〜ん、そうなんだけど。奏って人ごみキライだからさ…」
「あ〜…そんな感じするね…」
奏(かなで)さんは、愛実の彼氏。私たちの1つ年上で、結構なイケメンだ。
メガネをかけてて、愛実の話によると入学以来、テストで学年首位をキープしている秀才さん。
うん。見た目的に人ごみとかキライそう。
「Aはいいよねっ。神谷くん、遊園地とか好きそうだもん」
「うん。賢人は好きだよ〜、そういうの」
エヘヘっとまた私お得意のニヤケ顔をする。
楽しみだな〜遠足。
すると、誰かに肩をポンッとたたかれた。
反射的にビクッとする体。
誰?
「Aっ。な〜に笑ってんの?」
「真井…!笑ってなんかないよ!」
「笑ってたよ?もしかしてオレと一緒の班になれたから?」
「違うわっ!というか、昨日のこと愛実に言ったな!?しかもデートじゃないって言ったのに!!」
「え?あれマジで放課後デートじゃねえの?」
「違うよっ!」
「ふーん。そっかそっか…なら良かった」
「え?良かった?何が?」
「ううん♪なんにもないよ」
ニコッとわざとらしく笑う。
「本当になにもないの?」
「おう!そのうちわかるだろーし」
「へ?」
「んー、Aってちょっと…つーか結構鈍感だよね」
「はっ?」
鈍感〜?私が?
「意味わかんないんだけど…」
「うん。やっぱ鈍感だわ」
「なっ!」
さっきから鈍感鈍感ってなんなの!?
私は鈍感じゃないっ!
「真井さ…」
「…なに?椎名さん」
さっきまで黙って私たちの会話を見ていた愛実が、立ち上がって真井の腕をつかんだ。
「ちょっと来てー」
「えっ?どこ行くんだよっ!」
「愛実っ!どこ行くの?もうすぐチャイムなるよ?」
「大丈夫大丈夫ー。すぐ戻ってくるから!真井、話あるからちょっと来い」
「Aと話すときと口調変わってなくね?っておい!痛い痛い…」
真井は愛実に引きずられながら教室から出て行った。
な、なんだったんだろう…
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革ベルト
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パンダ - やばい( *´艸`) (2015年6月6日 14時) (レス) id: b0d56c6f04 (このIDを非表示/違反報告)
優日(プロフ) - 柚嘉さん» 奏ですか!また機会があるときに書いてみようと思ってます♪そろそろパート3にも行っちゃったりしようかと… (2012年8月30日 14時) (レス) id: 962bd49e52 (このIDを非表示/違反報告)
優日(プロフ) - 青空さん» そうですか??きっと賢人喜んでますよ(笑)コメありがとう! (2012年8月30日 9時) (レス) id: 962bd49e52 (このIDを非表示/違反報告)
優日(プロフ) - 天ぷらさん» 優日というと…主人公のことですよね?ありがとうございます! (2012年8月30日 9時) (レス) id: 962bd49e52 (このIDを非表示/違反報告)
優日(プロフ) - のり巻きさん» コメありがとです♪ファイト一発!! (2012年8月30日 9時) (レス) id: 962bd49e52 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:優日 | 作成日時:2012年7月11日 21時