# 二人の匂い ページ18
部屋割りは結局
有岡くんと、山田くんが同じ部屋になり
階段を登って
左側にわたしと侑李
右側に慧くんと有岡くん、山田くん
となった。
『あの、そういや山田くんってあの時、有岡くんと一緒にいたよね？』
涼介「ああ、カフェのとき？」
『そうっ！』
大貴「こいつ俺のこと好きだからさ、
いつも俺の隣にいるわけよ！」
涼介「大ちゃんうるせえ(笑)
自意識過剰(笑)！！！」
大貴「なっ！なんだと！」
涼介「侑李くんだっけ？カフェのときいたよね」
侑李「…僕はあなたにあった覚えはありませんが」
涼介「いや、めっちゃ俺達のこと睨んでたでしょ」
大貴「あー、(笑)」
侑李「だって…」
涼介「俺らと学校同じ？」
『同じだけど、侑李は一個下なんだよね』
大貴「え？！そーなの？！」
侑李「でも気持ち的にはAと同い年だもん」
慧「気持ち的には(笑)」
涼介「どおりでちっさいわけだ」
侑李「山田くんも僕と変わんないけどね」
涼介「俺のほうがおっきいし！」
大貴「山田、やめとけ(笑)」
慧「…それにしても
A、まだその香水使ってるんだ」
『…うん。、』
侑李「…もう少しで変わりますよ。
これよりももっとAにピッタリの匂いに」
慧「変えないでほしいな、
俺は、
その匂いが好き」
『…っ、』
侑李「…やめてください。いまさら。」
慧「だってまだつけてくれてるってことは
まだ期待していいってことでしょ？」
ああ、
やっぱり
慧くんは昔から
優しい顔しながら意地悪だ。
涼介「だから二人とも同じ甘い匂いしてたのか」
『…変えないよ、
わたしもこの匂い、好きだもん』
侑李「…っ」
ごめんね、侑李
せっかくもらった香水
しばらく
変えられそうにないです。
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作者名：わたあめ | 作成日時：2017年5月20日 1時
