〃 ページ16
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5分後。
「っあ返事きた!」
「お、なんて?」
あかさ冷たいのは、Aもでしょ
「...だって。」
「あー...これ相当怒ってるねえ」
やっぱりそうなのか。怒らせちゃってたんだ。
じゃあ、冷たかったの謝れば大丈夫、かな?
そう思って、次の文を打つ。
...ごめん。引かれたくなくて、冷たくしてた。
あかさ引くわけないじゃん Aのそういうところが好きだから付き合ったんだよ ?
...うん。ごめん。もう冷たくしない ! だから、あかさも冷たくしないで
あかさえ、やだ。
な、なんで
「まやらーーー!!なんかまだ怒ってる、なんで?」
「え、なんて送った?」
「もう冷たくしないから、あかさもしないでって。」
「...Aあんた、まーだわかってなかったの?」
「え...さっき言ってた、たなはくんとご飯行ったってやつ?」
「そう!たなはくん?かはしらないけどあかささんのお友達でしょ?」
「うん。」
本当かなぁ。それは別に怒ってないような気がする。
だってわたしがあかさにたなはくんとご飯行くって言った時、あかさは何も興味無さそうに、「いってらっしゃい」って言ったんだ。
それをまやらに伝えると、それこそ怒っているときの言い方だ、と言われた。
最初は全然わからなかった。
でもよく考えてみると、あかさは普段、わたしが誰かと出掛けるとき、いつ、どこで、誰と、何時まで、とか全部聞いてきてた。
その時だけは、聞かれなかったけど。
ああ、そうか。
ねえ、たなはくんとご飯いったから?
返事はすぐにきた。
あかさうん。もしかして気付いてなかった?
あかさAってほんとに鈍いな、ばか
あかさずっと嫉妬してた。
たなはにも色々聞いて、
Aちゃんがどうしてもって言うから行ったらあかさの話しかしなかったし、大変だったんだからはやくラブラブカップルに戻れよ
って言われたよ
...まじか
なんだか皆に申し訳なくて、こんなに愛されているのに気付かないわたしが情けなくて、
でも、わたしと同じくらい不器用なあかさが、愛しくて。
「...電話してもいい?」
「いいよ、すきなだけしな」
「ありがと」
少しニヤっとして答えるまやら。
その後照れた声で気持ちを伝えてくれたあかさ。
わたしの好きな人達は、素敵な人ばかりだな。
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さくらうめ - おりさん» すごいミラクルが起こりました…私の好きな人…よく京都に行っています…(o^^o)…是非お友達になりたいです! (2018年10月15日 2時) (レス) id: e23b3d6363 (このIDを非表示/違反報告)
おり(プロフ) - えぬえぬさん» わあぁコメントありがとうございます...(;-;)一番最初の話、私も書きながらきゅんとしてしまったのでそう言っていただけて嬉しいです笑 自分のペースで、ってすごく大事にしているのでそう言っていただけるのありがたいです。頑張ります* (2018年8月23日 22時) (レス) id: b57afa9fcd (このIDを非表示/違反報告)
えぬえぬ - 題名に惹かれて来たのですが、話の内容も濃く面白くてハマりました。個人的に一番最初のお話が好きです、他のお話も面白いのですが…(笑)これからも自分のペースで更新頑張ってください!応援しています (2018年8月23日 19時) (レス) id: 6c842c63e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おり | 作成日時:2018年5月27日 19時