無気力少女と未来の海賊王 (ページ14)

今日:1 hit、昨日:7 hit、合計:22,003 hit

十三話ページ14

先日、Aはウタと出会いシャンクスに娘がいることを知った。まさか同世代くらいの子供がいるなんて思っても見なかったから少し意外だ

まぁ…いてもおかしくはないか
ヤソップにも私達くらいの子供がいるって言ってたし

ヨイショっと！

Aは手に持った色とりどりの野菜の入ったカゴを持ち直した。この野菜は街を歩いていたらマキノさんのところに行くついでにっと持ってく様に頼まれたものだ

本当は昼寝をする場所を探しに出たはずだったのに
お使いを頼まれるとは思っても見なかったよ

酒場が見えてきたら何やら騒がしい。
今日も赤髪海賊団のみんなが来てるのか

「暇な大人たちだねぇ…」

キィ…と酒場の扉を開くと何やら一つのテーブルに集まっている。一体何をしてるのやら…

「コインはどこだ？当てたら船に乗せてやる」

シャンクスの試す様な声が聞こえAはあーいつものアレか。とその人だかりを無視してマキノさんのいるカウンターへと向かう

「あら、Aちゃん。いらっしゃい」

「マキノさん。これ村の人たちから」

カウンターから身を乗り出しAに挨拶をするマキノさんにAは持ってきた野菜の入ったカゴをマキノさんに渡そうとする

子供の身長でカウンターのテーブルにこのカゴを置くのは難しい。頑張ろうと力を入れようとしたらカゴが急に軽くなった

「これでいいのか、A」

「あ、ありがとう。ベックマン」

ベックマンはAの背後からカゴを持ち上げカウンターに乗せた。すかさずAがお礼を言うと「気にするな」と言いそのままカウンターに体を預けて人だかりの方を観察する

「あれっていつもの入団テスト？」

「ん？あぁ、ルフィがお頭に頼んでた」

ルフィは海賊になる！と言った日から毎日シャンクスに入団テストを頼みにきている。今のところ当たるそぶりを見せてない…

「また落ちた」

ボソリと船員たちが呟いた言葉が聞こえてくる。
Aもやっぱり今日も受からなかったと少しだけ安堵した

チラリとシャンクスとルフィのいるテーブルを見るとちょうどコインの在り方を教えてるところでコインはシャンクスの舌の上にあった

「うわ…大人気ない……」

悔しそうにするルフィとバカにするシャンクスに酒場の空気は明るくなる。そんな２人の関係性にAは笑みを浮かべた

＊＊＊＊＊

いいね！評価！ありがとうございます
これからも頑張ります