無気力少女と未来の海賊王 (ページ13)

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十二話ページ13

Aは一人、海辺で地平線が続く海を眺めていた。
この広い海には色んな想いが詰まっていると言う。

「この海に……自由がある……か」

絆されちゃって…
あれほどガープさんに言われてたのに
もし、ガープさんがいたらゲンコツじゃ済まないだろうなぁ…

Aは、この前ルフィが言っていた言葉が頭をよぎる

ーーー・・・

「なあ！なあ！A！俺！決めた！」

「？何を決めたの？」

ルフィと森へ行った日。
唐突に何かを“決めた”と言われた。

「俺のやりたい事だ！俺！海賊になる！」

「は？」

ニシシ！と笑うルフィにAはあっけにとられる。
なぜ、いきなり……と思ったがその理由は直ぐにわかった。

「もしかして、……赤髪海賊団？」

「ああ！海賊は自由なんだ！ニシシ！だから海賊になるんだ！」

もう決めた！と決意を秘めたルフィの目には本気という文字が見えた気がした。Aは呆れながらも何故かその道がルフィに合う様な気がした。

ーーーー・・・

「あの時はそう思ったけど……やっぱり、海賊なんて…」

止めた方がいいんじゃないだろうか。
とAが思ったその時

「海賊がどうしたの」

明るい澄んだ声
聞き覚えのないその声を聞いた瞬間
Aの肩がビクッと震えた。

恐る恐る後ろを振り返ればAより少しだけ年上であろう女の子がこちらを見ていた。

不思議な紅白に別れた髪に綺麗な紫の瞳
そして何よりとても可愛い女の子

この辺りじゃ見たことのない女の子にAは一瞬見入ってしまっていた

「ねぇ、聞いてる？海賊がどうしたのって聞いてるんだけど？」

「え！あの…と、友達が、海賊になりたいって言うから…止めた方がいいのかなって思って…」

見た目よりも強気な口調にAは辿々しくも返事をする

「ふーん。アンタ、アイツの友達なんだ。私も迷惑してるんだよね。シャンクスに付き纏ってるし」

シャンクスというと赤髪海賊団の船長しか思い浮かばない。むしろこの村にいるのならそうだろう。
この子は何故、シャンクスを知っているのだろうか…

「あなたとシャンクスはどんな関係なの？」

「ん？あれ言ってないっけ？
私はウタ！赤髪海賊団の船長シャンクスの娘だよ」

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ウタちゃん！出せました！
やっと出せたー！！
頑張って書いていきます！