無気力少女と未来の海賊王 (ページ11)

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十話ページ11

ガヤガヤ…

………っ！ハハッ！

「ん……あれ、……」

いつの間にか酒場で隠れていたらそのまま寝てしまっていたらしく店内には賑やかな客の声が響いている

いつもの酒場の雰囲気だが……
そこに広がる声は聞き覚えのない声ばかり
おそらく今日来た海賊たちだ

「悪いなぁ…こんなに騒いでしまって」

「いいんですよ。船長さん。こんなに賑やかなの久しぶりで見てるこっちも楽しいですから」

頭上のカウンターでマキノさんと相手をしている声の主はどうやら海賊の船長らしい。お客の相手をしてるからかマキノさんは私が起きたことには気づいてないみたいだ

「暫くこの村には厄介になる予定だ。迷惑をかけるつもりはないが、何か粗相をしたら遠慮なく言ってくれて構わない」

「そんな…迷惑だなんてここは小さな村ですから今はみんな慣れてないだけですよ」

海賊の言葉にAはなんだかモヤっとした。

暫く厄介になる？

海賊なんて歓迎したら面倒なことこの上ない。

迷惑かけない？

ここにいる時点で……

「………迷惑に決まってるじゃん」

不意に聞こえた声に辺りは一瞬静まり返る
慌てたマキノさんがカウンターの下を覗き込み目があった

「Aちゃん！っ……！」

「本当のことだもん」

なんてこと言うの！と慌てたようなマキノさんにAは顔をそらし立ち上がる。チラッとカウンターを振り返るとそこにはマキノさんと話していた海賊がいた

鮮やかな赤い髪をもった海賊
マキノさんが“船長さん”と呼んでたけど…
思ってたより若くて驚いた

「こりゃあ、驚いた。この村にはもう一人優秀な保安官がいるんだな」

「……？何のこと？私は…ただ、平穏に暮らしたいだけ。海賊なんていらないの。用が済んだらとっとと出ていってよ」

「Aちゃんっ！……ごめんなさい、船長さん！悪気はないと思うんだけど…この子がここまで言うことなんて中々ないのに……どうしたの？」

慌てて間に入るマキノさんに悪いと思い、Aはこれ以上迷惑かけないように店を出ようと歩き出す

「まァ、マキノさんそんなに怒らないでくれ。その子なりにこの村を思ってのことだ。悪いなァ嬢ちゃん」

チラッと赤髪の船長を見ると目があったがAはそっぽを向いて帰路に着いた

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はい、出会いました。
文字数制限きつい。
これから絡めていきますね