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森を歩き進め、1時間くらい経った頃…とても大きな神木を中心に開けた場所に来た、お嬢ちゃんのお兄ちゃんらしき人が神木に背を預けて座っていた
お嬢ちゃんはお兄ちゃんと思われる人の所へ走って行った
「お兄ちゃん！！…お兄ちゃん！！おきて…！かえろうよ！」
「………………」
「…お兄ちゃん？…ここでねてるとかぜひくよ…？かえろう！…ねぇ！！」
頬を叩いても、体を揺さぶっても全然起きない少年に私は眉間にシワを寄せる、お嬢ちゃんに退いてもらって少年の前まで行き…優しく瞼を上にあげると、生気の無いような虚ろな目をしていた…
私は少年の胸元を優しく触れ…生きているか確認した、肺はかすかに動いて…心臓も動いているのを確信すると、素早く少年とお嬢ちゃんを抱き上げ、その場から離れる
とても…嫌な匂いがした…少年から、とても強い薬の匂いが…
『お嬢ちゃん！私が街まで走って…病院まで行くからね！』
「……ねこさん…びょういんにいけば…お兄ちゃんは…めをあける…？」
『あぁ、絶対に目を開ける…少しの間…目を瞑っててくれる？少し痛くても…私が合図するまで開けちゃダメだよ？』
「…わかった…め…ぜったいとじてる…」
目を閉じるのを見て…私は“獣型”する、全身がフワフワな毛に覆われ…まるでピューマの様な姿になる…少年と少年の襟をくわえて四足歩行で走ると先程とは打って変わって…走る速度が数十倍に跳ね上がる
風を切り、木々を避け全速力で走る…ものの数分で街に着き、病院を探して駆け巡る…
「に…肉食獣だ…！！」
「ひぃぃぃ…に…にげろ！！」
一般人に怖がられるのも仕方がない、そんな…人の目よりも、病院を探すことに集中した…街中を走り回り、ようやく大きな病院に着くと順番待ちなんか無視してズカズカと部屋に入っていく…
白衣を着た医者らしき人を見つければ、前足で地面に強く押し倒し、くわえていた子供達を離す
『お前…医者だろ…？今すぐこの少年を診察してくれ…』
「な…ｯ…何故…動物がｯ…！？」
“獣型”を解いて“人型”に戻り、胸ぐらを掴む
『この少年はｯ…！！危険な薬を服用しているかもしれないんだｯ！！』
「そ…それは本当かねｯ！？ならば今すぐ診察しよう…」
医者が少年を連れて走って行くのを見た後、私はお嬢ちゃんを連れ、病院の外に出た…
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ゆん - 好きです！！！！！続きが気になります！！！ (2020年10月22日 23時) (
レス) id: f802e76bce (このIDを非表示/違反報告)
ただのエースファン - よかったです!!続きが楽しみです!! (2020年4月28日 9時) (レス) id: b5fc57be2a (このIDを非表示/違反報告)
ネコノミクス(プロフ) - フレアさん» ふおお！！読んでくださってありがとうございます！！！更新頑張ります(´；ω；｀) (2018年8月15日 21時) (レス) id: 5e7f718615 (このIDを非表示/違反報告)
フレア - 凄く面白いです！続きが楽しみです！更新頑張ってください！ (2018年8月15日 10時) (レス) id: 02d52b4d87 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ネコノミクス x他1人 | 作成日時：2018年8月11日 15時
