. ページ22
.
.
悲劇は突然訪れた
レシーブ練習中に祐希のフォームが崩れた
「祐希？」
祐希にかけより腕を掴んでこちらを向かせる
「いつから我慢してたの、いますぐ練習抜けて」
すぐさま左膝をアイシングし監督を呼ぶ
「切れたりはしてませんが、炎症がひどいです」
南部「今日はいったん抜けて、どれだけできるかを確認しよう。まずはそれからだな」
「………すいません」
南部「お前が謝ることじゃないさ、ハードスケジュールなのもあったからな。石川に任せすぎたのも原因だ、すまんな」
南部「これから別メニューになる、お前に任せる。切り替えていこうな」
肩をポンっと叩いて励ましてくれる南部監督
不甲斐ない
見抜けなかった
気づけなかった
万全の身体にしてあげられなかった
悔しくて涙が出た
体育館の外で一人泣いた
___泣いてる場合じゃない
次やるべきことを考えろ
顔をパンッと叩き気合を入れ直す
まずはケアが最優先だ
体育館へ戻り祐希の膝を見る
「アイシング1回外して触るね」
石川「______ッ痛」
「軽く押しただけでも結構痛いね。今日はこのままアイシングしてて、明日からはどれほどできるか確認してからメニュー決めるから」
石川「_____黙っててごめん」
「気づけなくてごめん、こんな状態にまでさせてごめん」
石川「違う！Aのせいじゃない！」
「いや、私せいだよ。管理不足だから」
石川「______ごめん」
「そんな顔させてごめんね、試合出させてあげれないけどしっかり治していこうね」
念の為午後からは病院へ
靭帯には影響がなく炎症で終わった
ホテルへ戻りケアを行う
いつもよりも入念にチェックも兼ねて
「腰も相当負荷かかってるね、ジャンプはしばらく制限しようね。あと他違和感は？」
石川「他はないよ」
「よし、これで終わり。これから少しでも痛くなったらすぐ言って___」
石川「ごめん、そんな顔させてごめん」
ぎゅっと胸元に抱き寄せられた
「頑張らなきゃっていうのはわかってる。わかってたのに私がそこまで追いつけなかった。飛ばせてあげれなくてごめん……っ」
思わず泣いてしまった
石川「いつも助かってるんだよ、俺が無茶をし続けたせいなんだ。もっと俺も頑張るから。だからそんな顔しないで、泣きたい時は泣いて」
石川「無理してる顔させてるのは俺だけど、その顔は見たくないんだ」
.
.
(俺のいないところで泣かないで)
(明日から頑張るから)
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 995人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
A(プロフ) - 林檎さん» コメントありがとうこざいます。どういう展開で持っていこうか悩ましいところですが、頑張って完結を目指したいと思います。応援ありがとうございます。 (2021年8月7日 22時) (
レス) id: 373120d77d (このIDを非表示/違反報告)
林檎(プロフ) - 一気に読ませていただきました。このあと祐希くんがどんな風にアプローチするのか楽しみです。更新頑張ってください！ (2021年7月29日 0時) (レス) id: 2bcab9c47e (このIDを非表示/違反報告)
A(プロフ) - ma9さん» コメントありがとうございます。続き少しずつですが頑張りたいと思いますので、もう少しお待ちいただけたら幸いです。こればかりは仕方ないですよね…素晴らしい活躍をチーム全体で期待してます。 (2021年6月3日 13時) (レス) id: 373120d77d (このIDを非表示/違反報告)
ma9 - 急に失礼します。楽しく読ませていただいてます。頑張って下さい。そして、柳田選手の事は同じくショックでした。他の選手には頑張って頂きたいですね。 (2021年6月2日 22時) (レス) id: 6caee87ad9 (このIDを非表示/違反報告)
A(プロフ) - M-Y8-14さん» コメントありがとうございます。そう言ってもらえて本当に嬉しく思います。少しずつですが、また再開しようと思います。待っていただけると幸いです。 (2021年5月31日 1時) (レス) id: 373120d77d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：A | 作成日時：2019年11月11日 23時
