『千秋ハピバー！』 ページ21
『む？』
日直の仕事で職員室にいく途中。
茶色い髪の毛に、絆創膏だらけの腕。そして漢気あふれる彼の背中が見えた。
補足するのなら今日はっぴばーすでーの人だ。実におめでたい。
『千秋ー。』
あくまで自然に彼の背中に駆け寄る。
千「お！Aか…☆おはようっ」
『あ、うん……おはよ。』
千「知ってるか！今日は俺の誕生日だっ、もう一回言うぞっ今日は！俺の！誕生日だっ！！」
『……あ、はい。』
いつものようの挨拶を交わすも、すかさず今日が自分の誕生日だと二回もアピールしてくる守沢千秋。
さすがプロ。
千「おめでとうと言ってほしい！」
『おめでとー。』
千「ありがとう！！」(
く…少し可愛いぞ…！
千「ポテトが食べたいぞ！！」
『言うと思った。』
やはり自分のことをアピールしてくるので、放課後一緒にポテト食べようか、と言ってみる。
途端笑顔になる千秋を見て不覚にもぎゅうんときてしまった。
そう。きゅんとはわけが違う。ぎゅうん、だ。ぎゅうん。
『そういえば他の人から誕生日プレゼントもらったの？』
千「ああ！いろんな人からもらった！！」
千秋の話によると、
しのぶんからはシュリケンをもらって、鉄虎くんからは大将愛用のブランドのタオルを貰って
みねみねからはナスを大量にもらって、かなたからは綺麗な湖の水を貰ったようだ。
ちなみにあの泉からはゆうくん♡アルバムを頂いたらしい。
彼曰く「これであんたもゆうくんの可愛さがわかるよお」だそう。実にいらない。
千「Aは俺にプレゼントはあるのか？」
子犬のような目で見られる。
いや、流石の私だってよきクラスメイトのプレゼントくらい用意はしてあるわ。
『いちおうね。はい。』
そう言って私は千秋に赤いマフラーを差し出す
千「これはマフラーか？」
『そ。これから寒くなるでしょ。流石の千秋でも寒さにやられそうで怖いからさ。』
千「し、心配してくれているのか……！！」
感動で体を揺らしてる千秋に小さく笑ってみせる。
…あ、
『あと』
千秋の手にあったそのマフラーを奪って、そのまま彼の首に巻きつける。
千「A……………！！？」
『あんた、自分の巻く時とか超ど下手そうだから、これからは私が巻いてあげるよ。
異論は認めんからな。』
そう言って私は彼に背中を向けて歩き出す。
行き先は、職員室。
千「……………っ！！！」
私は優しいのであいつの真っ赤な顔は見なかったことにしてあげよう。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 813人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品が参加のイベント 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Akari(プロフ) - 鳥頭さん» いやぁわかりますよ？タラシ書こうとすると「ハァーイ落ち着いて」の鰹節しか、でてこないんですよね。,,そうです愛してます！よく言われるのですね（）さすがですな☆ (2017年11月5日 3時) (
レス) id: 46b128c5ad (このIDを非表示/違反報告)
鳥頭(プロフ) - 日向サクさん» 背景は作品作成のところから掻っ攫ってきました…。なのでこの字体だけCSSを借りさせていただいてます。ふい字、とうてば出てくると思います！説明へたくそですねごめんなさい！ (2017年11月4日 21時) (レス) id: 2c4f467acc (このIDを非表示/違反報告)
鳥頭(プロフ) - Akariさん» 愛してるだなんて照れます(だまれ)はいよく言われます。某鰹節主将ですよねと…いやあそんなつもりはないんですけどね？(白目) (2017年11月4日 21時) (レス) id: 2c4f467acc (このIDを非表示/違反報告)
鳥頭(プロフ) - 可愛い系男子LOVE!さん» ありがとうございます！頑張ります！！ (2017年11月4日 21時) (レス) id: 2c4f467acc (このIDを非表示/違反報告)
日向サク(プロフ) - すみません、CSSどこのです？良かったら教えてください(^^) (2017年11月4日 21時) (レス) id: 7c85688fc0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：鳥頭 | 作成日時：2017年8月26日 17時
