同級生7 ページ9
▽
不思議と日課になってきているこの帰り道
夕日が俺たちの影を濃くする中、いつも通り並んで歩いていた
「にしても、お前のクラスの数学の担任も可哀想だな」
「テスト渡す時も凄い悲しそうだったよ…心が痛いよね…」
「随分と他人事だな…当事者が何言ってんだよ」
「現実逃避です」
「都合のいい奴」
フッと鼻で笑えば、隣からも小さく笑い声が聞こえた
そこで、俺はふと思い立つ
「そういえばお前、朝に水やりしてるよな。それって今月いっぱいか?」
「ああ!そうだよ、環境委員が月替わりで担当してるんです!」
「だったら、その水やりが終わってからの時間、放課後と同じように勉強するぞ」
「ええっ?!」
「なんだよ、嫌なのか?」
流石に強要し過ぎたか…まあ、こいつからしたら何でもが苦だし、あまり強制するのは良くないか
「いや…まあ、嫌だったら」
「いいの?!」
「は?」
「いや、朝の水やりが終わってからの時間いつも暇だったんだけど、流石に朝から新隆くんのとこに殴り込みっていうのも迷惑かと思って自重してたんだけど…ほ、本当にいいの?!」
「お、れは、別にいいけど…」
「じゃあ明日からお願いします!!」
「お、おう」
たどたどしくなってしまったが、取り敢えず明日から暇でなくなることは確かだ
…どうして俺はこいつにこんなにも時間を割いてるんだ…まあ、別にいつもの空白の時間にこいつが入ってきているだけだし、何か言うことがある訳でもないが…
こいつが近くにいることが、こいつと一緒に過ごしていることが、日常と化していることに、酷く恐怖を覚える
………あれ、何で俺
「うわ、新隆くん見てあれ。カエルだよ」
「どうでもいいだろ」
怖いんだろ
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かっち(プロフ) - めっっっっっっっちゃくちゃ面白いです…。なんでしょう、この嫌悪感がなさすぎる夢主ちゃん。最高ですね。霊幻師匠もかっこいいし、最高すぎるし、めちゃくちゃ大好きです。更新待ってます！ (2022年11月11日 23時) (
レス) @page11 id: 1b6cbbdaba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：坂丸 | 作成日時：2019年2月14日 20時
