検索窓
今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:67,259 hit

ページ9

_ 月島 side _






運動部、特に男子は 持久走大会に変なプレッシャーを感じているやつが多い。


まぁ、そうじゃなくてもそこそこのタイムは出せる。


でも、正直 そこまで真剣にする必要があるかと考えた時、僕の答えは「NO」。



どうせ校内のだし、タイムがどうこうで部活に支障が出る訳でもない。



……一つ 心配事はあるけど。



「うわ、マイナスオーラ出しすぎ」



幼なじみのA。


元 水泳部のくせに走るのだけは苦手。

もちろん持久走も嫌い。




僕は寒いから先生に嘘をついて、ジャージを着ている。



「私も風邪って言おうかな…」


「女子の担当の先生は厳しいから多分無理だよ」





…寒くなったら僕が貸すから。




そんなことを言えるはずもなく、そう答えた。































女子がスタートした。



「あんな飛ばして大丈夫か……」



多分、Aはそんなに早く走っているつもりはないんだろうけど、いつもより早い気がする。





「…待って、なんで僕そんなこと知ってんの」





幼なじみ、だから……?


うん、そうだ、きっとそう。




あいつはいつも鈍臭い。


同い年のはずなのに、妹を見ている気分…




いや、違う。



何かが違う。



いつも目が離せない。



でも妹ではない。







「はぁ?」





自分で自分にイライラする。









「おい、男子もそろそろ並べー」





先生の一言で、ぞろぞろと集まってくる。





後ろの方で走るか。







どうせA、


また最後の方で一人で走ってるだろうし。

























男子の運動部集団はもうとっくに走っていった。




A 大丈夫かな…。


まぁどうせ、キツい……って言いながら友達と歩いてるでしょ。







…なんで心配してんだ、僕は。







この持久走大会、Aのことしか考えてない。


なんなんだよ。





あいつはただの幼なじみで、


持久走が嫌いなやつ。

・→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (31 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
74人がお気に入り
設定タグ:ハイキュー , 月島蛍 , 短編集   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

じゃこたま(プロフ) - うぅ…0時ぴったりにあげようと思ってたのに…うぅ…(;_;) (2019年9月27日 23時) (レス) id: 4772484cf8 (このIDを非表示/違反報告)
じゃこたま(プロフ) - まこさん» わああありがとうございます!自分の好きなように書いてて、こういうお言葉を頂けるのはとても嬉しいです…!! (2019年9月23日 20時) (レス) id: 4772484cf8 (このIDを非表示/違反報告)
まこ - すごく可愛いお話ばかりでキュンキュンさせていただきました。素敵な作品に出会いました。ありがとうございます! (2019年9月17日 13時) (レス) id: 8ab948ac9c (このIDを非表示/違反報告)
じゃこたま(プロフ) - めぐみるくさん» ありがとうございます!更新怠らないように頑張ります! (2019年8月30日 0時) (レス) id: 4772484cf8 (このIDを非表示/違反報告)
めぐみるく(プロフ) - うわぁああああああありがとうございます!!!!神ですもう流石すぎます!!!!これからも応援してます!!!!!頑張ってください!!!!!! (2019年8月29日 22時) (レス) id: b734a4fc0a (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:じゃこたま | 作成日時:2019年2月7日 5時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。