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ぶりっ子 111 ページ24


ゆっくりと体を起こすと、今度は誰かに押さえつけられることもなかったが代わりに視線がこちらに集中した。

手が震える、きっと声も震えて目も当てられないだろうが、このまま黙ってたら絶対に後悔する。どうせ柱からは悪い印象なんだ、今更変わらない!柱達への畏怖を噛み殺し勢いよく頭を下げる。

『信じてください!炭治郎の言ってる事は本当です!私は治療の際に炭治郎やその妹_鬼と数週間共に過ごしましたが、一度も鬼に襲われていません。昼間も夜間も穏やかで、禰豆子ちゃんは人のことを思いやる事だって出来ていました!』

「A…。……っ、禰豆子は俺と一緒に戦えます!鬼殺隊として人を守るために戦えるんです!だから…、」

__「オイオイ、何だか面白ェ事になってるなァ」


荒々しく踏みつけた地面の石が擦れあって音を立てると同時に、ギィ…と木材が軋む音がした。
そちらを見ると風柱の不死川実弥が立っていて、その左手には見覚えのある木箱__禰豆子ちゃんが入っている箱があった。

後ろで隠の人が不死川さんに木箱を渡せと叫んでいる。
えっ…は!?ちょっと何振り回してんのあの男!!馬鹿なの!?え、馬鹿なの?!あの中に禰豆子ちゃん入ってんのに…!隠さん!一刻も早くあの男から禰豆子ちゃん保護してください!


「鬼が何だって?阿呆共。鬼殺隊として人を守るために戦える?……そんな事はなァ、」

「有り得ねぇんだよ馬鹿がァ!!」


鞘から刀を抜くと、不死川さんはその刀身を勢いよく木箱に突き刺した。深々と突き刺さったそれは禰豆子ちゃんの血を滴らせて赤く光った。
炭治郎が激怒しているのを見やると彼は楽しそうに笑みを深め、更に刀を深く突き刺していく。

今確信した。あいつはサイコパスだ!!

足の指先で石をすくい、それを風柱めがけて何個か蹴り飛ばすが全て柄で防がれてしまう。くそ、もっと大きい石じゃないとダメか…!だれか奇跡的にバランスボール並の大きさの石持ってたりしないかなあ!(?)


「やめろ!もうすぐお館様がいらっしゃるぞ!!」


冨岡さんの制止の声に思わず動きを止めると、横を何かが走り過ぎていった。そして、
ゴン、と綺麗な頭突きをかましたのは他でもない、あの石頭の長男だった。

一瞬の静寂、そして誰かが吹き出す音で皆が我に返った。(ちなみに吹き出したのは甘露寺さんだった)


「善良な鬼と悪い鬼の区別も付かないなら、柱なんてやめてしまえ!」

「テメェら…ぶっ殺してやる!!」


え、…“ら”?“ら”!?もしかして私も!?
なんでえ私頭突きしてないじゃんか!!!(そこじゃない)

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くまもん - 最高です。ドタイプな作品です。更新お願いします! (2月29日 15時) (レス) @page27 id: 888b8ee33d (このIDを非表示/違反報告)
おもち - 更新待ってますね!ゆっくりでいいので! (1月7日 18時) (レス) @page27 id: 4e402dc10b (このIDを非表示/違反報告)
とく(プロフ) - 続きが気になります!更新待ってます!! (7月21日 22時) (レス) id: 72e740ca3a (このIDを非表示/違反報告)
るる - 天才過ぎませんか????更新待ってます!!!!! (7月15日 23時) (レス) @page27 id: daa8a87cdb (このIDを非表示/違反報告)
阿部葵(プロフ) - めっちゃ面白いです!更新待ってます! (7月12日 10時) (レス) @page27 id: c05e48fdcf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:菜々 | 作成日時:2020年11月15日 22時

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