ぶりっ子、前世を思い出す ３ 【鬼滅の刃】

ぶりっ子 ８９ ページ2

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こうして、私たちの涙あり笑いあり(？)、癒しあり(禰豆子ちゃん)の休養生活が始まった。

休養中だからといってダラダラしても、それこそ体力が落ちてしまうため最低限のリハビリを行った。

背中の打撲は意外とはやく完治したので、昼間は体幹トレーニングや筋トレなど、尻に負担がかからない程度に頑張った。しかも常中をしながら、だ。ものすごくキツかった。

怪我の問題でほとんど私しか常中の訓練が出来なかったが、それでも皆快く訓練に付き合ってくれた(伊之助は不満そうだった)

夜、睡眠中に私の常中が途切れないように交代しながら見張ってくれたのだ。

常中が切れたら炭治郎は体をゆさぶって、善逸くんは小声で呼びかけてくれたが、何故か伊之助は日輪刀のさやで私のことをぶっ叩いて起こした。くそ痛かった。

それどころか夕飯のおかずまで奪いに来たが、鍛錬に付き合ってもらえてるんだからと殴りたい衝動を必死で抑えた。(頑張った)

でも常中をやるのは本当にしんどくて、何度も挫折しそうになったがその度にみんなが励ましてくれたり、禰豆子ちゃんが頭撫でてくれたりしたので続けられた。

そして＿＿＿。


｢は？？？これAちゃんずっとやってたの？？え、普通にすごくない？？｣

｢……確かに、だいぶ辛いな。伊之助！足が生まれたての子鹿になっているが大丈夫か！！｣

｢生まれたての子鹿になんかなってねえ！！！それを言うならお前らだってそうじゃねえか！！｣

『ほーらいのちゃん、ここまでおいで〜〜』

｢ムギーーーーッ！！！！！｣

｢Aちゃんそれくらいにしてあげて……｣


ガクガクと膝を震わせる彼らを見て少し(？)笑ってしまう。分かったか常中の辛さ。

でも、この常中のおかげで良いこともあった。

尾てい骨のヒビも、常中のおかげか割と早くに治ったし。前より動きやすい気もする。まだ完璧には身に付けられていないが。

でも、炭治郎たちは治るのに時間がかかって常中の訓練はあまり出来なかった。……まあ、アニメで生き残れてたしこの3人は大丈夫だとは思う。問題は私だ。


『(……しのぶさんとも会うかもしれない。覚悟を決めなきゃ)』


姉に会うだけでこんなに緊張することってあるのかな？？？？

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