ぶりっ子、前世を思い出す ２ 【鬼滅の刃】

ぶりっ子 ５１ ページ5

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『善逸くろすけ、でっておいで〜』


まっくろ〇ろすけ出ておいで〜のリズムで叫ぶも、善逸くんは出てこない。このままだと目玉をほじくらなきゃならないぞ…(震え)

というかあの作品の2人の女の子、幼いくせにすごいこと叫ぶんだなあ…。よく考えてみると結構やべえよ。


『…………あれ、蝶？』


ふと、目の前に青色の蝶が現れる。

青色……といえばアオイちゃんだけど、ここにはいないよな。もしかして……。

その喋が、こちらに来いと言わんばかりに輝きを放ちながら飛んでいく。私も、無意識にその喋について行っていた。


少し血の匂いがして、顔を顰めた。
雑草がうっそうと生い茂る中で、一つの人影を見つけた。


『………………エッ、』

｢う、……｣



カナヲちゃんが倒れてるんだけどこれってどういう状況？？？


えっ…………………………えっ？？？(混乱)


だって原作にこんなのなかったよね？
アニメでさ、1人だけ涼しい顔して蝶と戯れてたじゃん！！

しかもしのぶさんと鍛錬してるんだから、こんなところの鬼に負けるはずないのに……！

よくカナヲちゃんを観察してみると、手に刀が握られたままだった。……多分、鬼の首を切ることは出来たけどその時に殴られたのかもしれないな。

頭から血が出てるし……！もしかしたら脳震盪とか？

脳震盪なら動かしちゃダメだよなと思い、自分の羽織を脱いでカナヲちゃんにかける。

…………大丈夫かな、カナヲちゃん。


倒れさせたまま放置することも出来ないので、カナヲちゃんが目覚めるまでここにいようかな。
……目が覚めたら怖いけど。

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