ぶりっ子、前世を思い出す【鬼滅の刃】

ぶりっ子 ４４ ページ46

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『いや、何も仕込んでないけど』


急になんで？え、私知らない間に変なものでも飲み込んでたのかな…？

体に異常でもあった？？
いやそれは無いか。なんで体に異常あるとかダブチがわかるんだよおかしいだろ。(よってこの考えはなし)

ダブチが白衣着て｢お注射しますよ〜｣と言ってる所を想像したら、似合わなすぎて笑えてきた。


…いやそんな事考えてる場合じゃねえや。


｢……じゃあなんでこんなドブみてえな匂いするんだよッ！！｣

『…………は？』

｢てめえの血だよ、血！！
……はあ、本当についてねえ。やっと食材を見つけたかと思ったのによ…｣

｢こんなもん喰えたもんじゃねえ｣


ガシガシと苛立ったように頭をかくダブチに、呆然とする。

……ずいぶん失礼な事を言われた気がしますが。

とりあえず私、鬼からしたら不味いってこと？？
…いや、稀血で鬼に狙われるよりかはマシだし嬉しいけどなんか複雑〜。

鬼からしたら臭いにしてもそんなハッキリ言わなくたって良くない？？私まだ１７歳の乙女だよ？？？


｢…だからといって、逃がす気はねえけどな！！｣

『！！！』


ギロリとこちらを睨むダブチの目は、まさに獲物を狙う目。

急に距離を詰めてきたダブチに反応が遅れる。
やばい、そう思った時には爪が喉に触れ……


｢水の呼吸 壱ノ型 水面斬りッ！！｣


目の前に、鮮やかな赤と青が広がった。
無意識に息を止めていたようで、はあ、と大きくため息をつくと同時に肩の力を抜いた。

…あっぶねええ、喉元かっきられる所だった。

まあとりあえず、危ないところを助けて貰ったんだ。
お礼はしっかり言わないとだね！！

…あれ、ていうか水の呼吸って言った？？？
エッ、それならもしかして……。(心当たりしかない)

その人物が誰なのか知るため、暗闇で視界の悪い中目を凝らした。


｢…………君、｣


あれれ〜おかしいぞ？？？

こちらを見る竈門炭治郎くんの目が明らかに怒りを含んでるんだけど？？？どゆこと？？？(滝汗)

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