ぶりっ子、前世を思い出す【鬼滅の刃】

ぶりっ子 ２ ページ4

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端的に言うと、私は姉・胡蝶しのぶに嫌われている。



｢十二鬼月でもない鬼と戦って失神……。
鬼殺隊の隊士にあるまじき事ですね｣

｢近くに甘露寺さんがいたから良かったものの、そうでなかったら今頃あなたはこの世にいませんよ？｣

｢真面目に訓練してるんですか？｣



まあ私が悪いのは知っているので何も口出しはしない。

前世を思い出す前の私の記憶は、異能持ちの鬼に腕を触られたところで途絶えている。

多分、その時に何かされたのだろうが体に異変は何もない。……めんどくさいから気絶させたのだろうか。

それとも前世を思い出させてくれた？(違う)
そうだったらありがとう。(違う)

というか甘露寺さんに運ばれたの私！！！？
絶対重いよ！！？



｢まあ怪我はそこまで酷くなかったので、直ぐに任務に行くことが出来るでしょう。鎹烏からの連絡があるまで、訓練でもしていたらどうですか？｣

『あっ……、しのぶさん』



一方的に告げたあと、私の言葉も聞かずに出ていってしまったしのぶさん。
しん…と病室は静まり返る。


……嫌われてるなあ私！！！！！
まさかここまでとはな！！！


取り敢えずカーテンと窓を開けようとベッドを出る。
外にいるのは隠かな……？


｢今さ、病室に蟲柱様の妹いるらしいよ｣

｢げっ……｡あいつだろ？俺、あいつの真似できるぜ｣


しのぶさんだけでは無い、ほかの柱やカナヲちゃん、アオイちゃんやきよすみなほちゃん、隠の人達まで私はとことん嫌われている。


だって私は、


｢きゃぁっ！！！義勇さぁん、会いたかったですぅ♡｣

｢あっはっは！お前、そっくりだな！！！｣


ぶりっ子なんです。

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