ぶりっ子、前世を思い出す【鬼滅の刃】

ぶりっ子 ２０ ページ22

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『さ〜て、どうしようかな』



残念ながら蝶屋敷にしのぶさんがいなかったので、町でトボトボと歩く。

…そういえば、アオイちゃんの名前呼んだのなにげに初めてかもしれない。
今まではいつも、“あんた”とか“召使い”とか言ってたからな……。

いつも思うけど私、最低じゃない？？？



｢オイキノコ！！A！！！
オ館様カラ伝言ダ！！！｣

『痛てーなおい！！！
くちばし頭にぶっ刺さってんですけど！！！？』



……って、ん？お館様！！！？



『何それ詳しく』

｢今チョウド、弟子ヲ募集シテイル«元柱»ガイルラシイ！ソコデ、一人デ満足ニ修行モ出来ナイオ前ヲオ館様ガ心配シテイタ！ダカラ行ケ！ソノ柱ノ元へ！！｣

｢少シハ強クナッテコイ！！！弱虫メ！！！｣

『お前ってホント一言余計だよな』



焼き鳥にしてやろうか。

……でも、元柱か〜。
絶対修行厳しいよね。
それでも、お館様にああ言ったからにはめちゃくちゃ強くなって帰りたいからな！！



『ここから北のほう？？』

｢オ前ノ方向感覚ハ壊滅的ダカラナ！
コノ俺ガ案内シテヤル！！喜べ愚図メ！｣

『だから一言余計だっつってんだろ！！！(怒)』



そんな事を言いながらも、焼き鳥の案内する通りに走る。

たまに、いやこれ絶対飛び越えられねえよっていう塀も通らせられたけど(通れた)、無事にその«元柱»の屋敷に着いた。




あたりに実る、大ぶりの桃。



『………………ねえ、その元柱ってもしかして』

｢桑島慈悟郎ダ！！！｣




………………………………ひえっ。

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