ぶりっ子、前世を思い出す【鬼滅の刃】

ぶりっ子 １７ ページ19

＊



『……と、いう訳なんです』

｢…………なるほど｣



取り敢えず、前世を思い出した事や、今までの失態を深く反省していること等、全てを話し終えたものの……。

…………怖くて顔が見れん！！！

失礼だとは分かりきっているものの、俯きながら全てを話した。だっていちいち反応気にしてたら怖くて話せないんだよ……。

その気持ちを察してくださったのか、咎められることは無かった。

……あとはお館様次第だ。
私にとって地獄という名の病院にぶち込まれるか、それとも理解していただけるか。



｢……つまり、君はAではあるが前のAでは無いのだね｣

『？？？
……そういうことになりますね、多分！！』



一瞬理解に苦しんだが、きちんと脳で処理できた。

まあ実質そういう事だろう。
今の私は、【前世の記憶】もあるし｢前の私｣の時の記憶もあるのだ。

前世の私は40年以上生きていて、こちらの世界での約2倍は生きている。だから、自我があるのは【前世の私】。

生きていた期間が【前世】の方が長いからなのか、体や心の主導権は私が握っている。


……わかりやすく言えば、｢前の私｣を【前世の私】が情報的にまる呑みしてここにいる、というようなものだ。



｢……なるほど、これで疑問が晴れたよ。｣

『えっ……、信じて、頂けるんですか？』

｢Aの話を、信じないわけが無いよ。
君は優しい子だ。

私に真実を打ち明けるかどうか迷っていたんだろうけど、嘘をつけない…というところはきっと、前のきみとは変わっていないんだろうね｣

『………………お館様』



お館様、本当に凄いなあ。
私が心で思ってた事、全部分かってるんだ。

だからこそ、鬼殺隊の皆から尊敬されているんだ。

お館様に感服していると、
｢この話を聞いた上でなんだけど、Aに言いたいことがあるんだ｣とお館様が言った。









｢君を、鬼殺隊から【一時的に】追放しようと思う｣


『……………………………………えっ？』



What do you mean？？？

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