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隆弘side
言わなきゃ良かった…。
なんて思ったりもしたけど我慢はしないって決めたし、きちんと伝えた。
けど、落ち込んだまま顔を上げない
それに、さっきから全く話し聞いてないしね…
家の前に着くと、寂しそうな顔して
「またね。」って呟いた。
ほら、聞いてない(笑)
今年の誕生日会、今年も優にいから誘われてた。
その事と明日の事も話したのに浮かない顔…
それは、優にいの家に付いてからも変わらず。
何処となく元気は無くて、作り笑顔で誤魔化してる。
そんな様子に、優にいだけは気付いてた。
かい摘まんで話すと
「ほんと、変わんねぇな(笑)」と優しい顔で微笑んだ。
今年も、一番に祝いたから美優の家に…
元からそのつもりでいたし。
日付が変わる瞬間におめでとうとキスのプレゼント。
泣きながらも「ありがとう」って言った美優の表情はやっぱり晴れなくて…
この子の気にしぃな所はきっと、ずっと、変わらない。
だからなのか…
俺も、不安に成る事が多い
けど、その大半は嫉妬と独占欲だったりもする。。。
目には見えない想いは儚くて
哀しげな顔を見ると切なくなって
表現する事で伝える事でわかりあえる。
気持ちはいつだって同じ。
そこには確かな絆もあるって信じてる…。
腕の中、隣で眠る無邪気な寝顔
積み重ねて行く毎日が、明日に繋がってる
計り知れない悲しみも、
言い様の無い不安も、
全てを包み込めてるか分からないけど、
誰よりも、何よりも、愛しいから…
この先ずっと…
歳を重ねる美優にキスのプレゼントを贈るから
泣き顔も、困った顔も、拗ねた顔も、
怒った顔も、照れた顔も、眩しい笑顔も、
全部、全部大好きだよ。
でもね。本音は、笑顔でいて欲しいんだ…
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作者名:ayu | 作成日時:2017年10月27日 7時