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隆弘side
街中がｲﾙﾐﾈｰｼｮﾝに彩られる季節が来た。
もうすぐ美優の誕生日
でも、美優から今年は何もしないでって言われた。
俺の誕生日にｹｰｷも作れず具合が悪くなった事を今も気にしてるから。
イヴも誕生日も平日でﾚｯｽﾝが有る事も知ってるから余計にそう思ってる見たい。
それに去年はの今頃は、凝り過ぎて美優を泣かせたし…
はぇーな…
もぅ1年か…
学校帰りの待ち合わせ
珍しく俺のが早く着いた♪
けど、約束の時間になっても来ない…
あれ？時間間違えたか？
学校が終わるって言ってた時間はとっくに過ぎてるのに…
心配になってtalkを入れてみるけど、既読にならない。
電話を掛けても出ないし…。
何かあったのか…
そんな事思ってたら急いで駆けて来る美優
「遅くなってごめんね。」って息を切らして…
「大丈夫か？走らなくて良いのに。」
「この位なら平気だよ！本当にごめんなさい」
「心配した。連絡したのに出ないから。」
「えｯ。ほんとに…」
やめなきゃって思うけどつい言っちゃう。
そんな俺に、お構い無しでｶﾊﾞﾝをごそごそしながら携帯を探す
「あれ…？」
「無いの？」
「うん。学校に忘れたかな？」
「見に行く？」
「うん。ごめんね。」
「最後に使ったのいつ？」
「ん…朝、隆ｸﾝにﾒｯｾｰｼﾞ入れた時。」
「学校でだした？」
「覚えてない。。。」
もしかすると…家じゃないか？
時々ある事
持たないで外出たりとか
学校やﾊﾞｲﾄ中音鳴らなくしてそのままとか
ﾁｮｲﾁｮｲやるんだよね。
「見てくるね。」って校内に入っていった。
待つこと数十分、教室どんだけ遠いんだよ…
気になって電話しても出ない…
絶対に家だろ。
部活やってる声はするけど、下校する生徒は居ない。
玄関の方から聞こえる笑い声と仲良さげな2人
背の小さい女の子の頭をくしゃっと撫でる男子
その手を掴まえる女子……
あれって…
「美優。見つかったか？」
「無かった〜」
俺の呼び掛けに答えて
手を振り駆け出す美優
後ろから俺の方を睨む男
まさか……
「ごめんね。無かったよ。」
そう報告する美優の肩に腕を回して唇にｷｽをした
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作者名：ayu | 作成日時：2017年10月27日 7時
