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隆弘side
両手に紙袋を持ってるから手も繋げない…
「重くない？持とうか？」
「ん。平気。手繋げないのが何だけどね。」
さっきから服の裾を握る美優…
久し振りに見た気がした。
これはこれで好き何だけど…
「美優、手貸して。」
握っていた服から手を離す美優の手の平に美優がくれた袋の紐をかけて指を絡めた。
「一緒に持って。」
ｷｮﾄﾝとしていた表情が笑顔に変わる。
美優の家までの道。手を繋いで歩いた。
「隆ｸﾝ送ってくれてありがとう。気をつけてね。」
「何に言ってんの？」
「えっ？」
「さっき家行っていいって聞いたじゃん。」
「ええ？」
「これ。このままじゃ帰れない。帰せる物は明日返したいし、美優の見てる所で確認したいの」
「気にしなくても私は平気だよ。」
「俺が嫌なの。不安な思いはして欲しくない。だからね。お願い。」
「…ちょっと待ってて。ママに聞いてくる。」
「うん。待ってる。」
泣きそうな顔してんのにほんと。強がり！
そう言えば、他の人にもﾁｮｺあげたのかな？
優にいと優父にはあげてるよな…。
ｶﾁｬ
「隆ｸﾝお待たせ。どうぞ…」
「お邪魔します。」
母「いらっしゃい。あら。ほんとにいっぱいｗ
美優の為にごめんね。」
「いえ。こちらこそ夜遅くにすみません。」
母「いいのよ。隆弘ｸﾝだから安心して任せられるの！」
茶目っ気たっぷりに言われてどうしたらいいものか…。
美優に促されて２階に上がった。
美優が着替えてる間にケーキの写真を撮った♪
さっきは気付かなかった箱の横…
小さな封筒が挟まってる。
Happy Valentine
上手じゃ無いけど
愛情はたっぷり込めました。
隆弘大好きです。美優
うわー。初ﾗﾌﾞﾚﾀｰ♪何これ〜めっちゃ嬉しい!!
こんな幸せでいいのか。
また１つ大切な宝物が増えた。
俺はこんな気持ちあげられてるのかな？
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作者名：ayu | 作成日時：2017年10月27日 7時
