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隆弘side
avexのオーディションに合格してスクールの活動は続けられなくなる
高校を卒業するまでの期間限定になった。
美優の肺炎も喘息との併発だったから中々治らなくて退院したのは夏休みの終わりになってから。
真司郎と二人、avexの養成所に通う事が増えて行く中で、地元に帰れず寮に泊まる事も多くなる
そうすると美優に会える日は少なくなっていき、結局俺の誕生日なのに会う事は出来なかった…
そんな俺を常に励まし続けてくれるけど、会えない淋しさは埋まらない
寮に帰ると"西島君荷物届いてるよ"っと声を掛けられ、１つは冷凍だからっとその場で待たされた。
渡された荷物はねぇちゃんからで、美優からじゃ無かった事に更に落ち込んだ。
部屋に戻り冷凍の物から開けて見ると…
「Happybirthday隆ｸﾝ」の文字…美優？
慌ててもう１つを開けると目覚まし時計と一緒に手紙が入っていた。
隆ｸﾝへ
お誕生日おめでとう。
さすがにケーキは送れ無いからアイスケーキにしました。真ちゃんと食べてね！
今年は、一緒にお祝い出来ないけど隆ｸﾝの夢のため、私はずっと応援してるよ！
プレゼント。アラームを鳴らしてみてね！
喜んでくれればいいけど？
私も無理し過ぎないで頑張るから、隆ｸﾝも無理し過ぎない様にね！
隆弘大好きです。 美優
アラーム何だろ？
「隆ｸﾝ朝です。起きてください。」
「隆ｸﾝ遅刻しちゃうよ。」
「たかひろーおきろー。ふふ。」
「隆弘大好き。今日も頑張ってね。」
……もぉ。なんなんだよ。。。
すげぇ嬉しいのと同時にめちゃめちゃ会いたくなる。
もぅかなり遅い時間だけど、どうしても声が聞きたくて電話をかけるとﾜﾝｺｰﾙで出た美優
「お誕生日おめでとう〜！」
「美優…。」
「あれ？どうかした？」
「ちょっと感動してるだけw」
「ふふっ。大成功だったかな？」
「うん。めちゃくちゃ大成功。」
「そっか、なら良かった。」
「けど、会いたい。」
「隆ｸﾝ…。私もだよ。」
「今から帰る。」
「な、駄目だよ。今は我慢。私も我慢するから、頑張って！」
「やだ。美優に我慢させたくない。」
駄々を捏ねる俺を諭す様に応援してるから、
大丈夫、すぐ会えるからっと何時間も付き合ってくれた。
美優は何時からこんなに強くなったんだろう
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作者名：ayu | 作成日時：2019年1月29日 22時
