嫌いではない ページ12
BZ「そういやお前ゆりのこと嫌いらしいじゃん」
「え？」
BZ「スングァナ達が言ってたけど」
「……嫌いでは無いです。」
BZ「そ？じゃあ態度改めないと」
いきなりの注意に動揺して握っていたペンを離してしまった
BZ「お前のゆりへの態度、相当悪いと思うけど」
……分かってる。自分でも
でも、、
チャンを始めとしてメンバー達がゆりやミョンホに話しかけているのを見ると嫌な感情が侵食してくるんだ
何でここに選ばれたのかも分からないゆりは特に
こんなに歌もできない、ダンスだってまだまだ下手くそ
もうすぐデビューなのに、デビューさせてくれるはずなのに、
焦り。それに、悔しさ。
何でここに選ばれたのかなんて本当は分かってる
チャンがマンネに負担を感じて辞退しようとしてたことも知ってて、
だから新しいマンネ
あと、多国籍グループにする為に
必ず行くことになる日本の為の
日本人
あと、ビジュアル
俺なんて到底及ばないビジュアル
あの年であの完成形
歌が下手でも、ダンスが下手でも必ずファンが着きそうなビジュアルをしている
俺は、身長も小さくてビジュアルもそこそこで
取り柄なんて長年磨いたダンスと、歌と、作詞と作曲
努力しなくてもファンが着きそうなあのビジュアルに対して悔しさが湧いてきてるのだ
それをどうしても流せなくて、
見るたび、歌を聞くたび、冷たい態度を取ってしまっている
また悔しくて黙り込んだ俺の頭に優しい手が乗っかった
BZ「まあ、分かるよ。あいつカッコいいもん。何にもしなくてもファン持っていきそうだもんな」
お子様みたいな自分が恥ずかしくなって顔なんて上げられない
BZ「でも、ゆりのこと全然知らないだろ？」
知れば好きになるかも？なんてウインクしながら言うボムジュヒョンのおかげで気持ちが軽くなった気がした
そのまま、この気持ちのまま、作業を再開しようとヘッドフォンに手をかけた時
作業室の外がドタバタと騒がしくなった
と思ったらドンドンと扉を叩く音
「「ジーフーニーヒョーン！！！！」」
さらには、俺らのメインボーカル2人に無駄に大きな声で名前を呼ばれた
さっきまでの話が話だったから、
思わずボムジュヒョンと顔を見合わせて笑ってしまった
その間にも更に激しくなるノックに笑いながら立ち上がり鍵を開ける
途端に勢いよく開いた扉の奥には
スングァンとソクミン、
ゆりの姿があった
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かや(プロフ) - 最新待ってました！ユーカリさんのペースで無理せず書いてください。 (2022年4月4日 6時) (
レス) @page32 id: 9c03b25d67 (このIDを非表示/違反報告)
小豆(プロフ) - 更新心待ちにしてましたー！これからも頑張ってください応援してます！ (2021年12月16日 23時) (レス) @page24 id: 9b224ffa84 (このIDを非表示/違反報告)
ユーカリ(プロフ) - 6Ga6KOHdK45cvBJさん» コメントありがとうございます！亀更新過ぎてお待たせしていると思いますが楽しんでくださったら嬉しいです！ (2021年12月15日 1時) (レス) id: 9943c14fed (このIDを非表示/違反報告)
6Ga6KOHdK45cvBJ(プロフ) - 嬉しいです〜！ (2021年12月8日 19時) (レス) @page21 id: a73f32bfd9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユーカリ | 作成日時：2021年8月27日 1時
