ヘゼリッヒ

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しわにならないように

紙袋をたたみながら
カバンにしまいこんでいると







いつの間にか帰ってきていたユキちゃんと

携帯をポケットにしまったアミちゃんが待っていてくれていた








アミ「明日渡す？」



「うん、、
多分、もう雄登くん帰っちゃってると思うし、」









帰りの電車会えるかな？って思ったけど






多分、とっくの昔に授業が終わっているこんな時間だと


帰宅部の雄登くんには合えないだろうし……。









じゃあ、私たちも帰ろっか

なんて、みんなで話していると、








飛貴「アミー！！」






どこかで、

聞き覚えのある声が。









その、声の持ち主は



アミ「わっ、！飛貴！」




アミちゃんに勢いよく抱きついた









「どうしてここに？」



龍我「俺らは、クレープ食べに来たの」









にこーって、微笑む龍我くんの手には

その言葉の通りにクレープが。








ユキちゃんは、既に
それを1口分もらっていた









あれ、


「雄登くんは？」







周りを見渡すけど

雄登くんだけ、いない……








飛貴「今日、どうしても
解いちゃいたい問題集があるんだってー」









じゃあ、、、、






「まだ、学校にいるってこと、？」




龍我「うん。めっちゃ量あるから、
そう簡単には終わんないと思うよ」









そう、なんだ……







ふと時計を見たら、

時刻は、4時前だった









今なら、間に合う……かな、？


せっかくなら、、、、、。






よし。




私は、意を決して、

カバンの紐を握りしめる







「ユキちゃん、私行ってくる、」




ユキ「え、今から戻るの？」




「だって、今日渡しちゃいたいし、、、」

「年に一回の誕生日、だから、」







アミ「A……」







さっきの、ユキちゃんの言葉を
私が真似して言うと、





アミちゃんは、眉毛を下げて

捨てられそうになっている、
子犬さんみたいな表情をこちらに向けた







ユキ「ちゃんと、気をつけてよ？」

アミ「学校に着いたら、メールしてね！」






「うん、分かった」









2人の優しさに改めて感謝しつつ、






4人にバイバイをして

私は1人、駅の方向に歩き出した





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