１ ８ ０ °

ありがとう。 ページ23

.



( A side )





.



慌ててバスに乗り込み

いつもと違う方向に向かって

ちーちゃんち行く 。



.



「 怖い？ 」


『 ｯ 、なんで ？ 』


「 手 、すげえ震えてるから 」



気づくと

誰にでもわかるような震え方をしている

手 。



.


『 .. ｯ情けない . でしょ 』



自分が情けない 。

こんなはずじゃなかった 。

こんな事になるとは想像してなかった 。



.


「 ごめん、」

『 え？ 』

「 俺のせいでもあるよな 、」

『 いや、いやいや 』

「 明子？が原因？ 」





... 三村明子 さん 、、

が . '' 無理してるんですよね '' なんて

言わなかったら ...

こんなことにならなかったのかも 、



.



けど 、

貴久 以外に 初めて気付いてくれて

正直 嬉しかった 。



.



『 ううん、三村さんのせいでもないし
. 金髪くんのせいでも 、ないよ ？ 』


「 はは(笑) 俺はまだ ''金髪くん'' か 」



大袈裟に笑いながら

眉毛がハの字に なって。




.




『 手越 . くん 。ありがとう 』



「 ...！ 」



『 一緒に来てくれて . ありがとう 』



「はは(笑) いーよ 。A♫ 」









_ ｷｭﾝ

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