検索窓
今日:1 hit、昨日:4 hit、合計:238,430 hit

慈しい百漆拾漆 ページ27

しのぶ「はーい」

ドゴッ
優しい口調とは裏腹に、しのぶさんは善逸に思いっきり飛び蹴りした

善逸は顔から地面に落ちる

『あ』

思わず声が漏れた

善逸は地面に倒れたまま動かない

しのぶさんはそんな善逸を心配することなくニコニコと笑みを浮かべている

さっきの善逸と同様目は笑ってないが

誰も言葉を発さないため、自然と辺りは沈黙に包まれた

しのぶさんと善逸を交互に見る

この空気どうしよう、、、

悩んでいると、

善逸「いってぇぇぇぇ!!」

善逸が起き上がり苦痛の声を漏らした

赤くなった顔を押さえ、しのぶさんを見る

若干涙目だ。相当痛かったのだろう

善逸「急に飛び蹴りは酷くないですか!?」

しのぶ「A、大丈夫でしたか?」

しかししのぶさんはそんな善逸を無視し、俺の方へ顔を向けた

善逸「え?無視?まさかの無視?」

『俺は大丈夫です。それより善逸の顔が、、、』

ちらりと善逸に視線を移す

善逸「A、、、!!(なんで優しいんだ!)」

善逸が笑顔を浮かべる

するとしのぶさんか俺の顔を両手で包み込んだ

自然と視線は善逸から外れ、しのぶさんに向く

しのぶ「Aは本当にお優しいですね。あんな変態を気にかけるなんて」

善逸「すごい辛辣っ!!」

しのぶ「あら?変態(貴方)にはこれで十分だと思いますが」

善逸「(変態と書いて俺にされた!しのぶさんもA大好きかよ!)」

Aは女さえも誑し込めると痛感する善逸

しのぶ「さぁA。夜は冷えます。早く布団に入りましょう」

『はい!伊之助。起きて』

伊之助の肩を揺する。

目がゆっくりと開かれた

伊之助「、、、A」

ギュッ
伊之助に抱きつかれる

善逸「なっ!!」

しのぶ「、、、」

『おっと、、、伊之助大丈夫か?立てるか?』

まだ眠いのだろう。伊之助は俺に抱きついたまま再び目を閉じる

困ったな、、、

善逸「(あんっのイノシシ!!絶対分かっててAに抱きついてやがる!!)」

しのぶさんがこちらへ向かってきたかと思えば、ベリっという効果音がつきそうな勢いで伊之助を俺から引き離す

しのぶ「伊之助くん。Aに抱きつくのではなく、布団に戻ってください」

分かりましたか?と聞くしのぶさんの顔からは笑みが消えていた

伊之助「、、、」

伊之助も逆らうのはやばいと感じたのか、素直に頷く

しのぶの前でAに手を出すのは止めようと思う善逸と伊之助だった

慈しい百漆拾捌→←慈しい百漆拾陸



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (151 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
294人がお気に入り
設定タグ:成り代わり , 逆ハー , 女主
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

眠いちゃん - 書きたいのでもう一回コメント失礼します …善逸の視点が面白くて神ですガチでありがとうございます (2023年1月4日 23時) (レス) @page18 id: acdc06f415 (このIDを非表示/違反報告)
眠いちゃん - 尊○しそう…萌える← (2023年1月4日 23時) (レス) @page12 id: acdc06f415 (このIDを非表示/違反報告)
モッチー(プロフ) - 神綺さん» 続いてますよ! (2020年7月21日 7時) (レス) id: 982b2a960d (このIDを非表示/違反報告)
神綺 - すみません、誤字りました… (2020年7月21日 5時) (レス) id: bf878b2d72 (このIDを非表示/違反報告)
神綺 - リクエストってまだ続いたますか? (2020年7月21日 5時) (レス) id: bf878b2d72 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:モッチー | 作成日時:2020年5月12日 4時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。