1話 ページ1
日曜日の夕方
仕事を終えて家に帰ると
ベランダの窓を網戸にしてお昼寝中の赤ちゃん怪獣(20代女性)
半開きの口と、ばんざいするように投げ出された腕に、思わずくすりと笑ってしまう
「ふふ、お腹出てるよ」
ミントグリーンのブランケットをかけてやるとなにやらご満悦なようで
ふひ、と笑みをこぼした
「………かわい」
桃を乗せたようなすべすべな頬へ手を滑らせると
安心したように、ふにゃりと顔を緩ませた
あー、俺の彼女くそかわ
これがきゅん死ってやつかな。なんて考えながら
つん、と頬をつつくと、すぐに眉間に寄るしわ
顔に出すぎだから笑
そのまま少しの間彼女で遊んでいると
赤ちゃん怪獣のお目覚めなようで
『んぅ、、、うらたさ………?』
「ただいま、A」
おかえりなさい……と寝起きで呂律が回らないまま返事をすると
うううー、と寝ぼけ
『………いつかえってきたの?』
「ついさっきかな。今日の仕事はもう終わったよ」
『わ、やった…!今日もお仕事お疲れさま』
きっとこの笑顔が見たくて、毎日頑張れるのかも
✂︎------------------
俺より4つ年下の彼女
いきつけのカフェでばったり
なんて、そんなロマンチックな出会いは残念ながら無くて
俺のマンションから徒歩5分にあるスーパー
実はそこが運命の場所だったり笑
『えへへ』
「なに?」
『んーん!今からは私がうらたさんのこと独り占め出来ちゃうなんて、贅沢だなあって思って』
…しまった。
『あ!そういえば最近話題のホラー映画借りてきたんです!うらたさんと一緒に観たいなって思って!』
にこにこ笑顔でそう話す彼女にこの事を言うのは心苦しいが、いつまでも黙っておくわけにもいかない
出来ることなら、1時間前の自分を止めに行きたいが
「……今日キャスするってツイートしちゃった」
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はる - 初コメ失礼します!!この小説大好きです!!これからも頑張ってください!!応援しています!! (12月3日 19時) (レス) id: 41084e4d77 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - 更新が止まってます!戻ってきてください!続き楽しみに待ってます!(´;ω;`) (2023年4月7日 9時) (レス) @page9 id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
shiori(プロフ) - コメント失礼します!凄く夢主ちゃん可愛くて大好きです!更新頑張ってください! (2020年3月14日 15時) (レス) id: f06d85eb8e (このIDを非表示/違反報告)
.。なな。.(プロフ) - コメント失礼します、夢主ちゃんとうらたさんのほっこりしてる感じがすごい好きです!私こんなの書けないので羨ましいです…これからも頑張ってください! (2019年4月8日 22時) (レス) id: 04e70c44c5 (このIDを非表示/違反報告)
めい*cerw* - このお話ってプリンどころかワンホールのケーキ並みに糖分入ってませんか///?! (2019年4月5日 20時) (レス) id: 6f4d80c867 (このIDを非表示/違反報告)
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