第21話 ページ24
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午後は潔子さんがクリーニングと夕食の買い出しに行ってくるというので、先輩一人に全部任せてはいけないと思い、私も同行することに。
「二人で一緒に行っても効率悪いし、二手に分かれよっか」
『はい。じゃあ私スーパー行って買い出ししてきます』
「わかった。じゃあ多分私の方が先に戻ることになるから、ビブスはやっとくね」
『ありがとうございます！』
お互いの目的地に行く道中で、念願だった潔子さんとのガールズトークが出来て私は大満足。買い出しのメモを見たらかなりの量があったけど、この幸せ気分なら難なくこなせるだろう。
***
そのあとは特に問題もなく一日が過ぎ、5月4日…合宿3日目となった。
昨日のお風呂では、窓から物音がすることもなく安眠もできたため、朝早く起きることができた。早朝からランニングをしている影山と日向君を見つけて感心しながら、私も朝食づくりに気合を入れて参加した。
みんながロードワークに行っている間、器具室の掃除をしていた潔子さんに呼ばれた。
「Aちゃん、これ…」
『なんですか？…うわあ、すごい』
潔子さんが取り出した、少し…いや、だいぶ埃っぽい黒い大きな布を広げると、
“飛べ”
と白い字で大きく書かれていた。これは横断幕か。
『…これ、めっちゃ良くないですか？』
「…うん」
『みんなに秘密でお手入れして、驚かせちゃいませんか？』
「…うん…！」
わくわく顔で大きく頷いた潔子さんがとても可愛くて、世界は今日も平和です。…じゃなくて、私達はさっそく「ドッキリ！横断幕大作戦」へと移った。(名前ダサいとか言わない)
お昼ぐらいになったら、多分昨日出したユニフォームのクリーニングが終わって届けられる頃だと思うし、なんだかIHまで本当に目前って実感が湧いてきた。
私ももっともっと、頑張らなくちゃ。
じわりと汗ばむほどの日差しの中、強い決意を胸に秘めた。
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ふぃる(プロフ) - あかねさん» コメントありがとうございます！なんて嬉しいお言葉…！！のんびり更新ですが、これからもどうかよろしくお願いいたします(^^) (2020年3月12日 13時) (
レス) id: 57a4697fd9 (このIDを非表示/違反報告)
あかね - めっちゃ好きです。このお話読んでふぃるさんのファンになりました笑これからも応援してます！！ (2020年3月2日 8時) (レス) id: 012863f737 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふぃる | 作成日時：2020年2月7日 11時
