気づいた時には ページ50
「お頭！！！！Aがっ！！！」
若いクルーが叫びながら俺の元へ走ってくる。
ただならぬ雰囲気に少し驚いた。
「どーした。そんなに慌てて」
「それが…」
汗だくのクルーが渡してきた紙を見て固まってしまった。
「野郎ども！！！全身全霊をかけてAを探し出せ！！！」
何がさよならだ。
俺はウタをあの島に置いてきた時から、Aだけは離さないと決めていた。
Aには悪いが、赤髪海賊団の全てを賭けて探し出す。
「この不良娘め」
________________
「おい！嬢ちゃん！ついたぜ」
おじさんの声に眠りから覚めれば
さぁっと爽やかな風が吹き、目の前には島があった。
『ここが、エレジア…』
「数年前の事件からもうだれも寄り付かなくなったからなぁ、廃れちまってる」
数年前の事件…赤髪海賊団が国宝を奪うため島の住人を殺した事件。
船に乗ってる間はその事を知らなかった、多分ベックかシャンクスが私の耳に入らないようにしていたのだろう。
『誰もいないね』
「あぁ、本当にここでいいのかい？嬢ちゃん」
『うん。大丈夫。島に寄せて』
島の近くに停めてもらい、島に上陸した。
おじさんにお礼を言って、一人で島の中へと向かっていく。
街はボロボロの家らしきものに緑の苔がぎっしりと敷き詰められている。
人の気配は全くなくて、鳥が空を楽しそうに飛ぶ羽音が響いた。
『おねえちゃん、どこだろ』
街の中を歩き回りたどり着いたのは、
島の端っこのだだっ広い丘だった。
聞いたことがあるような、懐かしい歌声が優しい潮風に乗って耳をくすぐる。
この声は…
『おねぇちゃんっ』
オレンジ色の夕日を背に纏ったおねえちゃんがこっちを向いた。
改めて見ると大きくなってて、でも髪型は昔と変わらない。
おねえちゃんだ。
紛れもなく、私のおねえちゃんだ。
「Aっ」
転がりそうになりながらおねえちゃんの元に駆け寄り抱きしめた。あったかくて、優しい匂いがして
あんなに今まで我慢してたのに、また泣き虫の私が出てしまう。
溢れ出す涙がおねえちゃんの肩を濡らして、もうどこにも行かないようにと抱きしめた腕の力を強めた。
『会いたかった、、、おねえちゃん、、、おねえちゃん、、、』
「Aっ、、、大きくなったね、、会いたかったよ、、」
二人の鳴き声は島に響き、お互いの存在を確かめ合うように
何度も何度もなまえをよびあった
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あ - 同じーー！ (6月24日 16時) (
レス) @page28 id: 711e38ef56 (このIDを非表示/違反報告)
イラ - ｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞうたちゃんが可愛いｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞ(^^ω)(^^ω) (2023年1月11日 14時) (レス) id: 975a7d9699 (このIDを非表示/違反報告)
クロノト(プロフ) - この世界線ではウタちゃんが幸せになって欲しい… (2022年9月28日 20時) (レス) @page50 id: 3be08e9739 (このIDを非表示/違反報告)
一般人(プロフ) - 初コメ失礼致します！もしかして夢主ちゃんの能力が黒猫なのってウタカタララバイのMVに出てくる黒猫と関係あります……？ (2022年9月23日 2時) (レス) id: 699ad3a3fc (このIDを非表示/違反報告)
匿名希望 - ワンピースフィルムレッド３回見に行きました。そして３回ともおんなじシーンで大号泣。シャンクスがウタを助けに来るシーンは涙なしでは見れませんそして忘れちゃいけないウソップとヤソップの親子で戦うシーン。更新楽しみにしています。 (2022年9月2日 19時) (レス) @page50 id: 4f358e8e67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はな
| 作成日時：2022年8月7日 22時
