貧血少女の秘密 3【ky】 (ページ8)

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八話ページ8

Aside

放課後。今日は美咲と二人で帰ることにした。

今はもう心臓は痛くない。

ふと、隣の美咲に目をやると、いつもと様子が違うようだった。

『どうしたの？』

「………」

『み、美咲？』

「…あ！ごめん、何？」

やっぱりおかしい。何か考え事だろうか。

『ぼーっとしてたから』

「ちょっと…考え事…」

何についてかは聞かない方がいいだろう。
多分今、私が美咲に問われても答えられないから。

何か別の話は…。

考えていると、地面の落ち葉に気がついた。

『あ、秋と言えば！』

「えっ…読書？」

『色々あるよねー…食欲、芸術…あ、そう言えばフジ君って美術部じゃ…』

言っている途中に美咲が明らかに動揺していた。

『え…どうしたの？』

「な、何でもない…」

そう言えば昼休みに教室戻ったとき、フジ君と美咲が話してたっけ？

…え、何か言われたのかな…。

気にしてるのかな！？

『だ、大丈夫だよ美咲！私も協力するから！ね？』

「え、き、協力って何を…」

『大丈夫！私に任せてくれれば美咲の手助けだって頑張るよ！』

美咲が不思議な表情をしていたが…大丈夫だろう。

助けてもらいたいのは私の方だけど…美咲に頼ってばかりじゃ駄目だ。

私も…誰かの力になりたい。