貧血少女の秘密 3【ky】 (ページ7)

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七話ページ7

美咲side

ズルい…ズルい！！

どうして清川とAはあんなに仲がいいのよ！

…私だって本当は二人を応援したい。

…でも…そしたら…。

「…私が独りになるでしょう…？」

教室で一人、机に伏せてそう呟いた。

「…一人なの？」

「！！？」

誰もいないと思っていた。
まさか、コイツがいるとは思ってなかった。

「…ふ、フジ…」

「あ、ごめん。独り言だったかな…。」

「いえ…」

最悪だわ。今まで生きてきた中でこんなに動揺したのは初めてだ。

「…あんたは…」

「…？」

教室に他に誰もいないことを確認してから話し出す。

「清川とAの仲をどう思う？」

我ながら馬鹿な質問をしたと思った。

「うーん…仲良いなぁって…。」

やっぱりそうだ。嫉妬するのは私だけだ。

「でも、…ちょっと羨ましいかな」

「え…」

「だって、俺だったらあんなに仲良くなれないし…」

あぁ。清川とAの仲…。うん、そうよね。

「…もっと仲良くなれたらいいのに…」

少し俯きながら、フジがそんなことを言っていた。

「？…誰と？」

「あっ、え？…いや、別に…」

「面倒な奴ね。ハッキリいいなさいよ。」

若干、頬の色を染めて応えた。

「…き、君と…」

…は？

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
作者から

この二人も仲良くなればいいなぁ…と思っております。
メインはあっちですけどね！

…フジさんのキャラは難しいです。

あと、美咲さんはAさんのこと恋愛的な目では見てません。安心してください。