貧血少女の秘密 3【ky】 (ページ4)

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四話ページ4

昼休み

只今、キヨ君と共に屋上へ来ています。

『あの…』

「ん？」

『甘えるって…例えばどんな？』

自分でも訳の分からない質問をしているのはわかっている。

「は？…甘えてくればいいんだよ！」

『答えになってない！』

「俺だってわかんねぇもん！」

『じ、じゃあキヨ君はどんなことをして欲しいの！？』

相手がして欲しいことをすれば満足させられるのでは。

キヨ君は少しかんがえてから、

「…何でもいい」

と言った。

『な、何でも？だったら、何もしないけど…』

「それはやだ！」

『わがまま！』

「わがままでいいんだよ！お前がしたいことをすれば！」

『な、なら…』

血を飲みたい。

いや、それは違う！そんなのわがまま何かじゃないし…。

自分の欲望に驚いて、咄嗟に口を隠したことで私の考えが読めたのか、キヨ君が口を開いた。

「別に、血ぃ飲みてぇならそれでもいいんだぞ？」

『いやっ、そんなこと…』

屋上なのでキヨ君と少し距離があったが、屋外のため、風でキヨ君の香りが私まで届く。

『っ…』

「ほら、早く」

腕を引かれ、キヨ君に近づく勢いで私はキヨ君の首に噛みついた。

「いっ…」

『あ、ごめっ』

慌てて離れたが、彼の首から流れる血を見て喉の渇きが抑えられなくなる。

私は無言でキヨ君の血を飲みだした。