貧血少女の秘密 3【ky】 (ページ24)

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二十四話ページ24

ハロウィンが終わると、次の行事と言えば…。

「テストか…」

『テストだね…』

何か久しぶりな気がする。

そういえばキヨ君と仲良くなったのもこれがきっかけだった。

『今回も勝負しよっか！』

「おぉ！何か久しぶりだな…」

『今回は負けないよ！…多分！』

「俺だって勝ってやる」

楽しいことは増えたけど、勉強もちゃんとしていた。

負けるわけにはいかない。

今度こそキヨ君に勝ってやる！

テスト終了後…返ってきたテストを見る。

「何点だった？」

キヨ君に点数を聞かれる。

正直結果を見てガッカリした。

よく考えると、私がキヨ君に勝てるわけないのだ。

『満点だよ』

彼が満点をとらないことはない。

それを聞いたキヨ君は目を見開いた。

同点だったのか…。

『どうする？…結局引き分＿』

「負けた」

『え？』

今なんて…

「負けた！！」

『えぇ！？…満点…じゃないの？』

「おぉ。おしかったんだけどなぁ…」

キヨ君が見せてきたテストには確かに99の数字が。

「コレだけ間違えた。お前の所為かな」

そう言ってキヨ君は笑った。

キヨ君が間違えたのは“吸血鬼”の鬼の字。

解答欄には“吸血姫”と書かれていた。

なぜか恥ずかしくなりキヨ君のテストから目を反らした。

「俺には鬼には見えねえからなぁ…」

姫には見えると言うのだろうか。

そう考えてしまうのがまた恥ずかしく、顔が熱くなった。

「結局俺はAには勝てないわけだ」

『私も…キヨ君には勝てないみたいです…』

キヨ君と目が合い、同時に笑った。

あなたに出会えて吸血姫の私は幸せです。

『キヨ君はとっても美味しい王子様…かな？』

それを聞いたキヨ君が顔を真っ赤に染めたので、この勝負もまた引き分けかな？

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本当に遅くなりました。申し訳御座いません。

もうハロウィンが終わって…の出だしおかしいですよね。もういくつ寝るとクリスマスーですよ。早いですね。