貧血少女の秘密 3【ky】 (ページ3)

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三話ページ3

翌日

キヨ君からの視線が痛いです。

…さらに美咲の視線はもっと痛いです。

くっつくなとは言ったけど…

『…そんなにこっち見ないで…』

小声でキヨ君に頼む。

「…………。」

無視！？聞こえてるよね？

『あの…』

再び話しかけようとしたらキヨ君がノートの隅に字を書いていることに気がついた。

“だって甘えてこねぇじゃん”

…はい？

“授業中だもん”

“関係ないし！隣なんだから別にいいだろ！”

私は思い切り首を振った。

“関係ある！それに私は勉強しないでも点数取れるような天才じゃないので”

“大丈夫だよ！別に！”

ダメだ。この会話終わる気がしない！

そんな私の考えを読んだのか、キヨ君が書いた言葉に私は目を見開いた。

“お前が今日絶対に甘えてくれるって言うなら今は諦めてやるぞ？”

それを書いた本人は明らかにニヤニヤしている。

私は小さく溜め息をついてから頷き、ノートに“わかった。約束します”と書いた。

すると、キヨ君はとても嬉しそうな笑顔になった。

そんな彼の笑顔を見て悪い気はしなかった。