貧血少女の秘密 3【ky】 (ページ1)

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一話ページ1

Aside

私とキヨ君は勝負をする事になりました。

勝負…といっても…どちらが先に相手を落とすか…という。

決着が付くかもわからない勝負。

文化祭のあの日から、キヨ君は…。

「Aー！」

私にベッタリで離れようとしません。

『授業始まるんだけど…』

「知ってる。サボろうぜ？」

『やだ。キヨ君だけサボればいいでしょ』

私に抱きついたまま離れようとしない。他の皆はニヤニヤしながらこっちを見てる。

助けてよ誰か…。

いや、キヨ君がくっついてる分には構いませんよ。

…美咲の…殺気がヤバい。

キヨ君気付いてないの！？

『…キヨ君…』

抱きつかれていて距離が近いので耳元で囁く。

『離れなければこの勝負はお終い。どっちも落とせず終了にするよ…？』

脅し…に近いのかな？流石にキヨ君も諦めたようで…頬を膨らませて席に着いた。

ああいうところは可愛らしい。

落ちるにはまだまだだなぁ…。逆にベッタリし過ぎで好感度下がりつつあるよ。

私はノートの隅にキヨ君へのメッセージを書いて破り、キヨ君の机に置く。

メッセージを見たキヨ君は微笑んでから私が書いたノートの切れ端に返事を書いた。

“今日一緒に帰れますか？話したいことがあります。”

“何で敬語なんだよ(笑)いいよ。俺もそのつもりだったし”

返事の後にはあの黒い猫が描いてあった。
皆にはあまり好評ではないこの猫が何故か私はとても好きだった。

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お久しぶり(？)です！続編です。ありがとうございます！更新しない間もhit数、お気に入り登録が増えていたので本当に感謝です。

これからも皆様に楽しんで頂けるよう頑張ります！